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煩悩も悟りも捨てる!? 深すぎる仏教の教え
あなたが生きる目的とは一体なんだろうか。人によって様々あって然るべきと思うが、「教えて!goo」に「煩悩と解脱について」と相談を寄せた質問者は、より有意義な人生のために「涅槃(ねはん)」を意識しているようだ。
「僕も努めてそれ(煩悩を滅すること)を心がけ、若かりし頃よりはだいぶ涅槃に近づいた気がするのですが、近づけば近づくほど、どうもそうじゃない感が強くなるのです。(中略)…何か良いアドバイスがあれば教えて下さい」
「涅槃(ねはん)」とは、仏教における究極のゴールのようなもので、涅槃では全ての苦しみがなくなるらしい。涅槃の境地に至ることを「悟りを開く」や「解脱する」といい、そのためには「煩悩」、つまり欲を捨て去ればいいとされている。欲を捨て去るなんて人間できるのだろうかという気もするが、さて、質問への回答をご紹介しよう。
■“無欲であること”を欲するな??
「『執着から離れることに執着してしまう』と言うことを多くの人はやってしまっているようです。もしかしたら、それにはまっていませんでしょうか?」(kanto-iさん)
「煩悩をなくして悟りたいというのは、最も悪質な煩悩です。(中略)…すべてを捨てましょう。煩悩も悟りも捨てましょう。すべてを捨てようという心も捨てましょう」(bagus3さん)
悟るためには無欲でなければならないが、「悟りたい!」と思った時点でそれは欲となってしまう。理屈は理解できるが、アドバイスが深すぎてどう実践していいのかわからない。これぞ仏教である。
■お笑い芸人が涅槃に近い!?
「『全てを捨てる』といっても、大切なことを捨ててはいけない」という回答もあった。
「例えば、自分自身は決して捨て去ってはならないと説かれます。また、心の平穏は、本当のやさしさと静けさによってもたらされることです。独りよがりにならず、人の気持ちを汲み察し、しかしその知り得たことに囚われず、それによって人も自分も傷つけないことを旨とし、執着を生じ得ない正しい人間関係を構築すべきことが説かれます」(a_hona_gooさん)
ここまで具体的になってくると、なんとか実践できそうな余地が出てくる。つまり、「人に優しく」である。
「(解脱した人は周囲との人間関係もいいはずだから)活力にもなるし誰もが現実を愛せるようにと『笑いを提供できる人』は尊敬ですね。私などたいしたことありませんが、(笑いが)あることで癒やされる日々なので回答しました」(miko-desi#1さん)
すると、笑いによって色んな人に癒やしを与えているお笑い芸人などは「周りといい人間関係を作っている」=「涅槃により近い」ということもいえるのだろうか。…