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奈良&アザレンカの両エースが1勝ずつを分け合う [フェド杯ワールドグループⅡプレーオフ・日本対ベラルーシ]

 奈良&アザレンカの両エースが1勝ずつを分け合う [フェド杯ワールドグループⅡプレーオフ・日本対ベラルーシ]

 4月18日から有明コロシアムでスタートしたフェドカップ・ワールドグループⅡプレーオフの日本対ベラルーシ。第1試合は土居美咲(ミキハウス)がビクトリア・アザレンカに1-6 2-6で敗れたものの、第2試合で奈良くるみ(安藤証券)が6-4 4-6 6-2のフルセットでオルガ・ゴボルツォバを下し、日本は1勝1敗で初日の戦いを終えた。
 
 元ナンバーワンの強さを見せたアザレンカ
 
  昨年の全米オープン、土居はアザレンカとフルセットの戦いを演じていたが、「US(全米)のときは万全ではなかった。あのときとは状況が違う」という元女王は、かつての輝きを取り戻していた。スタートから深さと角度を兼ね備えた鋭いボールを、高確率でコートへと突き刺していき、土居を翻弄する。
 
  対する土居も、「特にサービスゲームで、確率が上がらず、ダブルフォールトも出て、リズムがつかめなかった。それが試合全体に影響してしまった」。ストローク戦でも、焦れて強引なアタックを仕掛けてはバックアウトを繰り返し、反撃の糸口をつかめない。最後までアザレンカの精度の高いプレーを崩すことができなかった。
 
 土居はアザレンカを前に自分のテニスを展開できず
 
  負ければあとがなくなる第2試合、奈良がエースの意地を見せた。
 
  奈良は試合開始からアグレッシブにゴボルツォバを攻め立て、早い展開でポイントを奪っていく。5-1から5-4に追い上げられたものの、第10ゲームをブレークして第1セットを先取。しかし、第2セットは「動きが落ちて前に入れなくなった」と言うように、ゴボルツォバの力強いアタックに押されて後手に回り、4-6で勝負はファイナルセットへと持ち込まれた。
 
  ところが、「試合開始から気になっていて、2セット目から痛みを感じ始めていた」と言うように、ゴボルツォバの左足にはアクシデントが生じていた。その隙を奈良は見逃さない。「相手のケガには気づいていたが、最後まで集中して戦えた」。第3セットの序盤こそ互角の展開だったものの、第6ゲームでリターンがピタリとはまり、ラブゲームでブレークに成功して4-2とリード。そこから先はゴボルツォバに1ポイントも許すことなく、2時間25分のフルセットゲームに決着をつけた。
 
 「ホームでの応援は力になるが、反面、勝ちたい気持ちが強くなりすぎて硬くなることもある。今日はそれをいいほうに持っていけた」という奈良。かつては「フェド杯ではいつも以上に緊張する」と語っていたエースが、またさらに成長した姿を見せてくれた。…

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