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尚子さんも代表選考に理事会で異議 陸連の「異論無し」説明と食い違う
陸上女子マラソンでシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さん(42)が20日、都内で、現在、騒動となっている世界選手権(8月開幕・中国、北京)の女子マラソンの選考について口を開いた。
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「選手が1番かわいそうだと思います。力は重友さんが上だったのかもしれないが、その一言で終わっては納得がいかないんじゃないか。落ちた選手も納得がいく選考を考えないといけない。今のままでは田中さんは前に進めないし、重友さんにも余計な重圧が掛かってしまう」。
今回の選考で、日本陸上連盟は3枠のうち、最後の1枠で、選考会で唯一優勝した横浜国際覇者の田中智美(第一生命)を外し、大阪で日本人トップの3位だった重友梨佐(天満屋)を選出した。2人のタイムはともに2時間26分台。横浜(東京)、大阪、名古屋の選考会の優勝者が世界大会代表を逃すのは、女子では92年バルセロナ五輪を逃した谷川真里(東京)、大江光子(名古屋)以来で、世界選手権では初のことだった。
陸連は「選ばれた3人は我々の設定記録(2時間22分30秒)を目指す走り。(田中の)優勝は評価するが、内容は物足りない。出ていた選手のレベルも劣っていた」と重友の積極的な走りを重視したと説明したが、当日の会見でスポーツジャーナリストの増田明美さんが「ビックリした。重友さんは復調の兆しはあったが、まだまだ。田中さんは圧倒的な強さがあった。これで本当にいいんですか?」と疑問を呈し、話題を呼んだ。
陸連側は理事会で異論はなかったとしていたが、理事として理事会に出席していた高橋さんは増田さんと同じ疑問を投げかけていた。「増田さんと同じやりとりをしました。私も、重友さんも力があると思うけど、今回の選考では田中さんだと思います。私は承認していません」。ただ、賛同者はいなかったという。
今回の選考の説明に納得できず、高橋さんは「私ももどかしかったし、(理事の)進退を考える部分もあった」と理事を辞めることも考えたが、来年にリオデジャネイロ五輪が控えていることもあり「選手が納得する発表の仕方、誇りに思える説明が必要。(陸連を)出る前に、内部でしかできないこともある。もっと強気にならないといけないですね」と、思いとどまった。
求められるのは、選ばれた選手が誇りに思い、落選した選手も未来へと前を向ける選考。04年のアテネ五輪代表争いで落選を経験している高橋さんだが「私自身はあの時のことは納得してます。タイムも含めて納得できたし、だからこそ前に進めた」と、振り返る。
今回の騒動を、来年以降の選考に生かすべく、「若い選手がこういう問題にさらされることが良くない。思いきってマラソンができる環境を作りたい」と、力を込めた。