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楽天のデータマンに就任した有名“野球狂ブロガー”がデーブ新体制で目指す「科学野球」とは
子供の頃からエースで4番、日本中から集まった超人たちが力を競うプロ野球の世界。
その裏では、なかなか一般のファンには伺い知れない「データマンたちの試行錯誤」が日々行なわれている。
そこへ今季から東北楽天ゴールデンイーグルスの「チーム戦略室アドバイザー 編成・育成データ担当」に就任したのが、ネットユーザーには“野球狂の有名ブロガー”としても知られる山本一郎氏だ。
山本氏は1973年生まれ。投資家、実業家、ブロガーとして有名だが、実は生粋(きっすい)の野球マニアにしてパ・リーグ愛好家である。数量モデル、データ分析の専門家としてこれまでも米マイナーリーグや日本の球団と契約し解析業務を行なってきた。
そんな山本氏が、楽天の目指す「科学野球」について手記を寄せてくれた!
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ついに待ちに待ったプロ野球シーズンが開幕しました! …それに先駆けて、ひと足先に始まったイースタン・リーグでは、我らが東北楽天ゴールデンイーグルスが開幕6連敗。
「ファームでの育成は勝敗にこだわらない」とはいえ、心の重くなるような序盤戦であります。
ネットでもっと煽(あお)られるかと思ったのですが、そうでもないのがいいのか悪いのか。ツイッターや2ちゃんねるでも温かい声に包まれているようです。
ありがとう、ネット民。フォーエバー野球好き。ともあれ、前を向き一致団結して頑張ってまいりたいです。
本稿は一軍の開幕を明日に控えた3月26日に執筆しているのですが、昨年最下位に沈んだイーグルスのあるべき未来をどう構築するか、解説させていただきたいと思っております。
あくまで楽天の球団フロント、チーム戦略室の一員として、チーム全体をどう洞察し、具体的な育成計画に落とし込み、どちらに向けていくのかを解説するものであって、特定の監督やコーチ、選手についてどうにかしたいという話ではありませんのでご安心ください。
要するに、楽天野球の現実とは「今なおチームとして成長途上」のひと言に尽きます。
苦節の時代を支えた初代監督の田尾安志(たお・やすし)さんから始まって、球界の現場マネジメントの至宝ともいえる野村克也さんの手による黎明(れいめい)期、そして招聘(しょうへい)されたブラウン監督を挟んで、星野仙一さんが導いた4年間。これが楽天の歴史のすべてです。
現在想定されている先発ローテーションを見ればご理解いただけるように、則本(のりもと)、辛島(からしま)、横山、塩見、戸村、入野(いりの)と総じて若い戦力であり、生え抜き投手陣で主たるメンバーの平均年齢が20代と、他球団に比べて5歳から6歳以上若くなっています。…