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82年ぶり出場の松山東、歴史的初勝利!16三振喫するも接戦制す
◇第87回選抜高校野球大会1回戦 松山東5―4二松学舎大付(2015年3月25日 甲子園)
【写真】松山東のマネジャー 森脇夢さん、青野輝邦さん、石丸美樹さん
第87回選抜高校野球大会第5日は25日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、第3試合では11年ぶり5回目出場の二松学舎大付(東京)と21世紀枠で選出され82年ぶり2回目出場の松山東(愛媛)が対戦。ともに明治の文豪・夏目漱石にゆかりのある2校の対決は、5―4で松山東に軍配が上がり、歴史的なセンバツ初勝利を挙げた。
松山東は4―4で迎えた7回、1死一、二塁から酒井がこの試合自身3本目の安打となる左前打を放ち、勝ち越し。昨夏の甲子園も経験している二松学舎大付の左腕エース大江に毎回の16三振を喫しながらも7安打で効率よく5得点を挙げて競り勝った。
松山東は4回、石山が四球、酒井が一塁への内野安打、米田が死球で出塁して無死満塁。ここで亀岡が右前に適時打を放って先制すると、さらに1死満塁から山田大がスクイズを成功させて2点リード。その裏、二松学舎大付属の4番・北本の左越えソロアーチで1点を返されたが、松山東は6回に酒井、米田の連打などで無死一、三塁とし、3連打目となる亀岡の左中間突破の二塁打で2点を加えて4―1に。
二松学舎大付は3点を追う6回、1死満塁から今村の中前打で2点を返した後、大江の中前打で1度は同点としたが、力尽きた。
松山東の右腕エース亀岡は9回を8安打4失点で完投勝利。二松学舎大付の左腕エース大江は9回で16奪三振と気を吐いたが、7安打5失点で涙を飲んだ。
▽漱石と松山東 1892年創部の野球部は帰省した明治の俳人・正岡子規が後輩に野球を教えたことがルーツ。愛媛県尋常中学時代に教師として赴任した漱石が1895年に1年間教壇に立ち、同校での体験を基に小説「坊っちゃん」を書いた。また、漱石は松山東の卒業生で親友の子規から「漱石」というペンネームを譲り受けたという縁も。
▽漱石と二松学舎 漱石が14歳だった1881年に当時漢学塾だった二松学舎の門を叩き、1年ほど漢詩文などを学ぶ。