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<タイブレーク>高野連理事会 軟式野球大会の導入など報告

 <タイブレーク>高野連理事会 軟式野球大会の導入など報告

 日本高校野球連盟は20日、大阪市内で理事会を開き、今夏の全国高校軟式選手権大会からの「タイブレーク制度」導入や既に採用が決まっていた硬式の今春の地区大会での具体的な方法が原案通り承認されたことを報告した。
 
  全国高校軟式選手権大会では準決勝まで、同点で延長十三回を迎えた場合、タイブレークとなる。ただし、決勝は延長十五回引き分け再試合が原則。硬式の地区大会では主催連盟が延長十回か延長十三回を選べる。具体的には無死一、二塁の場面から打順選択制で実施する。
 
  春季地区大会予選がこの日の理事会前に始まる都道府県があったことから、2月に持ち回りの理事会を行い高校野球特別規則の改正を全会一致で承認していた。
 
  タイブレークの導入は大会のスムーズな運営と選手の負担軽減が目的。日本高野連の竹中雅彦事務局長は「最終的には硬式も全国大会でと考えているが、まずは経験してもらって結果を精査したい」と述べた。【武藤佳正】
 
           ◇
 
  タイブレーク導入を巡る議論が進んだきっかけは、昨夏の全国軟式選手権大会で中京(岐阜)−崇徳(広島)の準決勝が延長五十回に及んだことだった。
 
  この試合を制して優勝した中京の平中監督は、選手の負担軽減のためには休養日を設けて再試合にしてほしいとの考えを示したうえで「決まった以上はルールの中で勝てるようにやる」と淡々と話した。
 
  ただ、硬式では全国大会での導入が決まっていないため、「なぜ軟式だけなのか。『五十回』があったから、などと言われるときつい」と割り切れなさもにじませた。【野村和史】

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