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<選抜高校野球>松山東16三振も 創部123年歴史的1勝
◇第87回選抜高校野球大会(25日、第3試合)
○松山東(愛媛)5−4二松学舎大付(東京)●
創部123年。センバツ初勝利の歓喜が、三塁側アルプススタンドからうねりのように押し寄せる。グラウンドで、受け止めた松山東ナイン。その中心にやっぱり亀岡がいた。
良くも悪くも「亀岡のチーム」(堀内監督)だ。昨年は夏、秋の愛媛大会で連続準優勝。エースで中軸も担う亀岡抜きでは語り得ない躍進の1年だった。
この日も亀岡が投打に大車輪の働きをした。「内角にどれだけ投げられるかがテーマ」と話した通り、直球を打者の膝元に思い切りよく投げ込む。カウントを稼ぎ、勝負球にも使えば自然とスライダーやカーブも生きて、最後まで大崩れすることはなかった。
打っては四回の先制打に続き、六回に2点二塁打。無死一、三塁でスクイズをファウルにするなど追い込まれたが、最後は「第1打席で三振した変化球が来る」と読み、狙い通りの113キロを左越えに持っていった。
これで勝てるほど甘くはなかったが、パワーアップを図るなどして亀岡頼みからの脱却を目指してきた選手が見せた。七回に決勝打を放った酒井は「亀岡を助けてやる、とずっとベンチで声が出ていた。一本出て良かった」と笑顔だ。
16三振を喫しながらの1点差勝利。「三振は想定内。こんな勝ち方しかない」と振り返った堀内監督は、こうも言った。「脇役の選手たちが伸び伸びやってくれた」。酒井をはじめ、得点に絡む2四球を選ぶなど抜群のつなぎを見せた2番・石山、堅守の松下らの名を挙げ、目を細めた。
「甲子園は選手たちのレベルを上げてくれる場所」。指揮官が実感し、実証した「歴史的」な1勝だった。【山口敬人】