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『大塚家具』ドタバタお家騒動 父娘の骨肉バトル
「倍返しだ!」のセリフを地で行く企業内バトル--。大手家具メーカーの大塚家具で父と娘が骨肉の争いを繰り広げている。大塚勝久会長(71)は桐ダンス職人から上場会社(ジャスダック)を作り上げた立志伝中の人物。一方、長女の久美子社長(46)は一橋大卒、旧富士銀行出身の実務派だ。
2009年に社長を継いだ久美子氏は、割安なライバル店舗『ニトリ』や『IKEA』などへの対抗のため、従来の会員制の手法を取りやめたとされる。しかし、昨年4月の消費税増税の影響もあり、売り上げは低迷。すると勝久会長は昨年7月、久美子社長を電撃解任。ところが、同社は’14年12月期決算で4億円の赤字(前期は8億円の黒字)を出した。
今度は久美子氏が、1月28日付で社長に復帰するやいなや実父に“引退勧告”を突きつけた。この人事に勝久会長が反発し、3月27日に開かれる株主総会に向け、久美子氏の社長退任を求める株主提案を提出。これに対する久美子社長率いる同社取締役会は、この提案を「企業価値と株主利益を毀損させる」と批判し、無視したのである。
「今後はプロキシーファイト(委任状争奪戦)になる可能性が大きいでしょう。持ち株比率は、勝久会長側が約20%。一方、久美子社長側は約10%と現状では負けています。プロキシーファイトの主人公といえば“ハゲタカファンド”が相場ですが、大塚家具の場合も同じ。とはいえ、父と娘のどちらに“理”があるかなんて、青い目の連中にとってはどうでもいい話。要は高配当を出してくれる方に付くわけですから、配当をつり上げるために父と娘を競わせ、キャスティングボートを握って、ひともうけしようと舌なめずりしていますよ」(兜町関係者)
プロキシーファイトには“白馬の騎士”(調停役)が現れるケースも多いが、親子ゲンカの間に好んで分け入るナイトは、さすがにいないかもしれない。