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みんないっしょに動物とふれあおう! 『2015ジャパンペットフェア』
東京ビッグサイトで開催中の『2015ジャパンペットフェア』を取材した。
4月3日まではビジネス、プレス向け開催だが、4月4日(土)と5日(日)は一般入場(ペット同伴可)できるので、一足先にいくつかのブースとペットを取り巻く環境をレポートする。
「ハムスターの写真を撮影してください」と書いてあるケースがあったので、言われるとおりに撮影してみた。
この陶器でできた巣がミソのようで、そこから顔を出すとまるでハムスターが着ぐるみを着ているように見えるという。
アップで撮影するとリスのようにも見えるが、すべてハムスターの仲間だということだ。
「家を取り去ると、ものすごい数のハムスターが中にいるんですよ」と言って特別に木造建築の一軒家を取り払ってくれた。途端に中から9匹の住人いや住ネズミが。びっくりしてカメラの方を恨めしそうに見ていた。驚かせてごめんよ。
さて、この陶器でできた家はズバリ「こすぷれハウス」という商品名だ。コスプレは何もアニヲタさんだけの専売特許ではなさそうだ。
うさぎも撮影させてもらった。これはよく見る種類のうさぎだろうか。
このリボンをつけたようなアイシャドウが何とも色っぽいうさぎもいた。ライオンラビットという種類らしいが、ライオンではかわいそうだ。
さて、ハムスター用のエサを見せてもらった。真ん中の皿にある即席麺のようなスナック菓子と、パンの切れ端のようなものがそうだ。「食べてみてください」と促されたが、まさかペットフードを食べることになるとは思わなかった。しかし取材なので何事も経験だ。
ひとつつまんでみると、これが意外と美味しい。むかし奈良で鹿せんべいを食べて不味かったトラウマがうそのようだ。ハムスターは意外とうまいものを食していた。ハムスターは食べる時には、その場でかみ砕いて頬にためてから巣ではき出すリスのような習性があるのだそうだ。自分の目の前の巣の外にスナックを置いてやるとかわいく食べるしぐさが観察できるということを教えてくれた。
これに気を良くしたブースの方が、こちらもどうぞとグラノーラを勧めてくれた。グラノーラと言えば聞こえはいいが、配合飼料のように見えなくもない。やけくそで一つまみ食べてみるが、そのまんまグラノーラだ。これもおいしい。ただし、どちらも値段は人間様用の方が安い。
昨今のペット事情について聞いてみた。記者の認識では昔はペットと言えば犬、犬と言えば番犬、番犬と言えば猛犬。は言い過ぎかもしれないが、最近は子どもが小さいうちは入門でハムスター、あとはネコとうさぎらしい。一人暮らしの女性が選ぶ傾向にあるという。理由を聞くと、犬に比べてネコはさほど鳴かないし、世話や散歩、しつけの必要がほとんど必要ないからということだ。トイレは設置しておけばそこにするし、基本的にストレスを感じない動物で、そもそも構ってほしくない習性があるという。
実際にペット用品の開発はその8割がネコ用だという。また飼育頭数自体は減っているし、ネコは言うに及ばず犬にしても小型化が顕著で、ペットフードそのものの量は減少傾向にある。しかし家の中で飼う人が多くなり、家族と同様な扱いをするため少しでも人間と同じようなものを食べさせたいという飼い主の風潮が、ペットフードの単価を押し上げているので、市場としては安定しているということだった。家族の一員と思えば当然の成り行きだろう。
そうなると、ペットの健康にも気を遣うことになる。次のブースは人間様の世界でも最近はやりの水素水だ。百貨店で販売している人間用の水素水発生カプセルを、ペット用に小型化して販売していた。モノは人間用と同じでサイズが違うだけだ。実際に使用している獣医師がいるそうで、製造元では獣医師に効果や経過の様子を聞いて開発したそうだ。他でもペットの健康を扱うブースも目立った。
記者がネタを探して歩いていると、「サメにさわれます!」と声をかけてくれた女性が。ペットフードの次はサメか、と思いながらのぞいてみるとかわいらしいサメがいた。ネコザメというらしい。
案内してくれたのは静岡県沼津市の無人島にある水族館、あわしまマリンパークだ。バックヤードツアーや深海魚、珍しいカエルや海洋生物にじかに触れることができるようで、ペンギン、ウミガメ等を持ってきてくれる移動水族館のサービスもしてくれるという。撮影をお願いすると営業担当と飼育員の方がヒトデとナマコをすっと持ち上げて応じてくれた。このナマコと水槽に見えるウニは食べられる種類らしい。美味しいかどうかはエサによるので水族館のものはたぶん美味しくないと笑っていた。
最後に紹介するのは、美しいエビが泳いでいるきれいな水槽だ。エビも手軽に飼育できる海洋生物で人気は高い。
このカラフルな水槽の隣で、1種類だけ隔離されたエビが泳いでいた。
話を聞こうとすると台湾の会社で、通訳の方が手が空くのを待って紹介してもらった。このエビは中国語で「天空魚」と書くようで、英語で「SKYFISH」という。しかし、台湾からわざわざ来日してエビ一本で勝負しようとしているのか。いささか合点がいかないので、参考までに値段を尋ねてみた。
1匹30万円。単位が間違っているのかもと思い、記者のつたない英語で同じ質問をしてみたが、確かに通貨は日本円で間違いない。どれだけ高級鑑賞エビなんだと感嘆してしまった。質問ついでにこのエビは美味しいのかと聞いてみたら、通訳の女性が日本語と中国語で「たぶん美味しくないです」と言い、一同爆笑の渦だった。
このペットショーは紹介した以外にもは虫類や熱帯魚、鳥類まで多岐にわたる。一般公開時には入場者はペットも同伴できる。ちなみに、記者が試食したペットフードは本来は同伴ペットの試食用なので、間違っても人間様は手を伸ばさないでほしい。
ペットを飼ってない人も、間近で動物とふれあえるのは癒されるし楽しい。家族連れ、カップルで、動物とふれあうのもいいだろう。お勧めのイベントだ。
※写真はすべて記者撮影のもの。取材内容は主催者、取材対象ともに許諾済み。
※この記事はガジェ通ウェブライターの「古川 智規」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?( http://j.mp/1DWumYL )
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