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ドイツ機墜落事故 副操縦士の「妄想性障害」を専門家が指摘
ドイツ旅客機墜落事故は意図的なものだった可能性が濃厚だが、最大の謎は「なぜ?」だ。
現地メディアなどによると、乗員乗客149人を道連れにしたアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)は、2008年にドイツのパイロット学校で訓練を始めたが、翌年に数カ月間“休学”していた。一部独紙は「深刻なうつ病を患っていた」などと報じている。
かつて通院もしていたし、航空会社に“病気”を隠していたというが、仏検察当局によると、副操縦士は、最初の20分間は明るく礼儀正しい口調で話していた。機体が降下する最後の8分間はひと言も発していない。パニックに陥ることもなく冷静で、呼吸の乱れもなかったという。
精神科医の酒井和夫氏は、「あくまで一般論ですが、うつ病は考えにくい」とこう続ける。
「うつ病患者が自殺するケースはありますが、とりわけ欧州のうつ病患者は宗教的な背景もあり、他人を巻き添えにすることに強い罪悪感を覚えます。死なばもろともという方法を選ぶとは、考えにくいですね」
航空会社サイドも、副操縦士の異常行動について「一片の予兆もなかった」(ルフトハンザ航空のシュポアCEO)。
「あるとすれば、何らかの妄想にとらわれ、『墜落させねば』と思い込んでいた可能性です。その場合は内心を悟られないように、明るく振る舞うなどの演技をすることもあり得ます。また、妄想性の精神障害は20代後半から発現しやすい」(酒井和夫氏)
いずれにせよ、巻き添えになった乗客はたまったものじゃない。気になるのは乗客の補償だ。航空会社に大きな過失がなくても請求できるのか。
「国際線の事故で乗客が死亡した場合、03年に発効した『モントリオール条約』によって、航空会社に過失があろうがなかろうが、最低10万SDR(約1570万円)までは補償される。発着地の両国が条約に加盟していることが条件ですが、日本や欧米先進国は加盟している。航空会社に過失があれば補償額は上積みされますが、それは今後の捜査次第です」(航空会社関係者)
副操縦士は精神面のテストをすべてクリアしていたらしいが、「筆記テストだけに限れば、経験者なら簡単にすり抜けられる」(心理学博士の鈴木丈織氏)。
チェック体制の過失の有無も争われることになりそうだ。