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圧巻6連続バーディの成田美寿々、飽くなき五輪出場への思い
1番からの6連続バーディで一気に藤田光里を逆転し、ツアー6勝目を挙げた成田美寿々 スタジオアリス女子オープン(2015)(最終日) 写真・鈴木祥
スタジオアリス女子オープン(4月10~12日、兵庫県・花屋敷GCよかわC、6376ヤード、パー72)
成田美寿々が最終日に一気に爆発した。
トップの藤田光里と3打差の2位から出た成田が、1番から6連続バーディを奪い、8バーディ、ノーボギーでトーナメントコースレコードとなる64をたたき出し、通算9アンダーで今季初優勝を遂げた。これでツアー通算6勝目。
通算9アンダーでの優勝は昨年優勝者のリ・エスドに並ぶ大会最少ストロークタイとなった。
「こんなに爆発したのは久しぶりですね」
そう語った成田。ドライバーの安定感、アイアンの切れ、パターのフィーリングのすべてが噛み合った。難易度の高いスタートの1番(パー4)から2打目を9番アイアンで2メートルに寄せてバーディ。
「ここでバーディ発進できたことが、よかった」
続く2番(パー5)と3番(パー3)では約4メートルのバーディパットを沈めた。4番(パー4)、5番(パー5)では、ウェッジショットをピン側50センチにピタリとつけて難なくバーディ。6番(パー4)は長い距離の6メートルを沈めると、自然と笑顔がこぼれた。
6連続バーディで、トップの藤田光里を引き離した成田は、バックナインでも二つのバーディを奪って64をマーク。他の追随を許さない攻めのゴルフで、逆転優勝を果たした。
もちろん6連続バーディは自身初のこと。バーディ量産の理由は、60~70ヤードの苦手な距離で、しっかり寄せることができたからだという。
「65ヤードくらいの距離がすごく苦手だったのですが、このくらいの距離だったらこれくらいっていう、振り幅を決めたり、クラブを短く持ったりして60~70ヤードの練習をした結果、よいイメージができたので、実戦でも迷うことなくショットができました」
技術の向上がたぐりよせた勝利とも言えるが、もう一つ成田には気持ちで負けられない理由があった。
最終日、最終組は人気女子プロの藤田光里と同組とあって、多くのギャラリーを引き連れていた。
「完全アウェーはそれこそ私の居場所。私はかわいい子ちゃんハンターなんで(笑)」
冗談交じりにそう語るのには理由がある。昨年のサマンサタバサガールズコレクションレディースでも、美人プロとして人気の香妻琴乃と戦って勝利を収めている。
「そうしたアウェー感たっぷりのほうが燃えるんです」
何度もそう語る成田だが、つまるところ勝負に貪欲で、負けたくないという気持ちをもった生粋のアスリートと言えるだろう。そうした“負けられない”根性が成田から見え隠れするのは、成し遂げなければならない大きな目標があるからだ。
すべては来年のリオデジャネイロ五輪のゴルフ競技に日本代表して出場すること。
「日本で結果を残してオリンピックランキングを上げていきたいけれど、米ツアーで戦っている選手にはかなわないというのもあるので……。1年は長いようで短いので、海外メジャーに出られる試合は出ます。結果が出てこなければ、米ツアーのQTに挑戦することもあり得ます」
早い段階で五輪出場権を勝ち取りたい成田にとって、日本の舞台で結果を残すことは当たり前のことなのである。着実に目標に向かって歩みを始めている成田が、来週もまた優勝を虎視眈々と狙っている。
文・キム ミョンウ
本記事は「ParOn」から提供を受けております。
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