仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
東大合格者“急伸”の富山中部 学力向上「4・6・8」の秘密 OBには田中耕一氏、谷内正太郎氏ら
東京大学の前期日程試験の合格者が発表され、大躍進した地方の公立校がある。北陸新幹線の開通で注目が集まる富山県の富山中部だ。昨年比10人増となる27人が合格し、全国の合格者高校別ランキングでも上位に躍り出た。教育熱心な県として知られる富山だが、急伸の背景には何があったのか。
今年の東大合格者高校別ランクも上位は私立中高一貫校がずらりと並んだ。ベスト30に入った公立校は日比谷(14位)、富山中部(18位)、県立浦和(24位)、土浦第一(27位)、県立千葉(29位)の5校のみ。合格者数は前年並みが多く、富山中部だけが急伸した。
「東大の27人は、2006年に並ぶ最多の合格者数。今年は、国公立医学部も過去最多となる勢い」と川腰善一校長。
OBにノーベル化学賞受賞者の田中耕一氏や、元外務事務次官で初代内閣官房国家安全保障局長の谷内正太郎氏らが名を連ねる県下随一の進学校。だが、数年前まで東大進学実績は芳しくなく、2012年は8人、13年は7人と一ケタに。14年に17人となり、今年は27人とさらに増やした。
大躍進の一つに浪人生の頑張りがあるという。
「合格者27人のうち12人が浪人生。浪人をしてでも諦めずに高い志を持って東大を目指そうと生徒に働きかけた」(川腰校長)。進路指導の担当者が浪人対策も行い、模擬テストを校内で受けさせるなどフォローアップも充実させたという。
もう一つは、思考力などを育む新学科の存在だ。既存の理数科から衣替えした「探究科学科」が今年で2回目の卒業生を出し、効果が出始めているという。「理数科のときより定員が倍増し、優秀な生徒が多く集まるようになった。互いに励まし合い、難関国公立を目指すという雰囲気ができた」(同)。昨年4月から新校舎となり、生徒からの人気も高まる。
東大を身近に感じてもらうため、東大を訪問したり、OBの教授の研究室などで実習を受けるプログラムもあるという。
全国学力テストでは例年上位の富山県。学力向上の秘密は家庭にもあるようだ。自身も富山中部OBという川腰校長は、「富山中部では昔から『4・6・8』といい、平日は4時間、土曜は6時間、日曜は8時間、家庭学習を実施する。『家庭で予習、授業で復習』ともいわれ、家庭学習の大切さを説いている」と明かす。
東大への道は一日にして成らず、ということか。2015/3/18 16:56 更新