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温厚な祖母が1歳児メッタ刺し…「孫育て」高齢者に潜む危険
他人事じゃない。1歳3カ月の孫をメッタ刺しにし、23日、殺人容疑でさいたま地検に送検されたさいたま市の無職、田中美栄容疑者(65)。「優しくて温厚なおばあちゃん」と近所でも評判だったというが、最近は“孫育て”に疲れ果て、ノイローゼ気味だったようだ。
「美栄容疑者は、夫と娘の長女、殺された娘の長男の4人暮らし。働きに出ていた娘に代わって、孫を育てていたそうです。ただ、この1カ月ぐらいはやつれた様子で、部屋で暴れる音も周囲に聞こえていた。孫の体には、致命傷になった包丁の刺し傷以外に複数の傷があり、美栄容疑者は以前から孫を虐待していたとみられています」(捜査事情通)
共働きの両親が、保育園代わりに孫を祖父母に預けるケースは珍しくない。孫の育児を任される高齢者が増えているだけに、あすは我が身の危険がある。
内閣府が昨年発表した子育てに関する意識調査によると、「育児や家事の手助け」について「祖父母がすることが望ましい」と答えた家庭は8割に上った。「理想の住み方」でも、「祖父母との近居・同居」が合わせて53%。祖父母に期待する家庭が増えたぶん、トラブルも増えている。
「将来的な介護の心配もあって、我が子の近所に住みたいと思う高齢者は少なくない。それに今の65歳は30年前と比べ、肉体的、精神的に10歳ほど若いとされます。まだ余裕があるので、孫の育児も安請け合いしてしまいがちですが、実際には大変です。体力が残っている高齢者ほど、孫を我が子のようにしっかりと育てようとする。責任感と疲労でストレスがたまり、潰れてしまうケースもあるのです」(全国介護者支援協議会理事長の上原喜光氏)
それで孫殺しじゃ目も当てられない。「高齢者という自覚を持って、手抜きぐらいでちょうどいい」とは、上原氏のアドバイスだ。