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維新・上西議員「温泉旅行疑惑」で波紋 関係者の巻き舌“恫喝”に批判集中
「浪速のエリカ様」こと、維新の党の上西小百合衆院議員(31、比例近畿)の「ホワイトデー温泉旅行疑惑」で、橋下徹最高顧問(大阪市長)が3日午後、大阪維新の会代表として上西氏に議員辞職を求めることが分かった。疑惑に加えて、報道陣に巻き舌ですごむ事務所関係者の高圧的な姿勢が批判を集めており、早期収拾を判断したようだ。従わない場合、除名処分も検討しているという。
「党と大阪維新の考え方は違う。税金の使い方を厳しくチェックするのは、大阪維新の政治の原点だ」「ああいう態度振る舞いは、一番許せない。説明責任を果たしてもらう」
橋下氏は3日、JR大阪駅近くの街頭演説でこう語った。橋下、上西両氏は同日夜、大阪市内で記者会見する方向で調整している。
2日発売の「週刊文春」によると、3月13日の衆院本会議を病欠した上西氏は、翌14日のホワイトデーに合わせて「公設秘書のI氏」と1泊旅行に出かけた可能性があるとされる。I氏は上西氏と同じく独身という。
これに対し、上西氏は2日、自身のフェイスブックで、旅行に関して「一部週刊誌・メディアに報道された『私が旅行に出かけた』というような事実はなく、療養に専念していた」と記し、橋下氏の説明とは異なる内容の釈明をした。3日正午現在、この内容は閲覧できない状態になっている。
維新の江田憲司代表は2日の記者会見で、「(松野頼久)幹事長を中心にしっかりと事実関係を確認するよう、私から指示を出した。問題があれば、公党なので、厳正な対処をしたい」といい、上西氏の処分に言及していた。
それにしても、「I氏」とは、一体どのような人物なのか。
大阪維新の関係者は「上西氏の地元である大阪府吹田市の市政に食い込んでおり、地方議員にもニラミが利く。選挙区内で上西氏と一緒にいる姿も頻繁に目撃されている。3月下旬ごろから(党内で)温泉旅行疑惑がささやかれるようになった」という。
複数の民放番組では2日以降、上西氏を直撃する報道陣に対し、事務所関係者が「オマエ、わしの車に当たってるんじゃ、コラ」「ええかげんにせえ!」と恫喝するような様子が何度も流された。
あまりの下品な対応に、上西氏のフェイスブックには非難のコメントが殺到。橋下氏が政治生命をかける「大阪都構想」の住民投票を前に、「党のイメージダウンは避けられない」(維新・若手)状況に陥っていた。