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2番ではダメ!? ドコモ新サービス「PREMIUM 4G」は国内最速下り最大225Mbps

2番ではダメ!? ドコモ新サービス「PREMIUM 4G」は国内最速下り最大225Mbps

 

 いろいろなモノやサービスに“プレミアム〇〇”というのがあるが、ついに通信サービスにもプレミアムが登場する――。ドコモが3月27日からの開始を発表した、新たなLTE通信サービス「PREMIUM 4G」(以下プレミアム4G)の特徴は、なんといっても下り最大225Mbpsという国内最速の通信速度だ。この超高速通信サービスは、22都道府県38都市の中心部から提供され、サービスエリアは全国の主要都市に拡大される見込み。また、通信速度も2016年3月までに300Mbpsでの提供を目指す。

 最初に、簡単にその仕組みに触れると、LTEをさらに高度化した「LTE-Advanced」と呼ばれる通信方式で、1.7GHzと800MHzなど、複数の電波を束ねて同時に通信する「キャリアアグリゲーション」と、「高度化C-RAN」、「アドオンセル」などの技術を組み合わせている。これにより、都市部の駅や大型商業施設など通信トラフィックが集中するエリアでも、安定した超高速通信が利用できるという。クルマ好きの記者は、片側2車線で合流や分流が多く、特に平日の朝夕はクルマが大渋滞の首都高が、いつでも超快適に走れるようになる、というようなイメージをもった。

 とはいえ、これまでもドコモは下り最大150MbpsのLTEを提供しているわけで、それが下り最大225Mbpsなったことで何が違うのか?

 例えばプレミアム4Gでは、従来のLTEに比べてファイルダウンロード時間が60%にまで短縮される。約400MBの動画をダウンロードするのにかかる時間が、34秒⇒20秒に短縮されるわけだ。また実行速度についても、通信トラフィックが集中するエリアで、LTEに比べて70%もアップするという。

 そのため、通信トラフィックが集中するエリアでも、滑らかに再生されるストリーミング動画を楽しんだり、大容量データのスムーズな送受信などが、ストレスなく可能になる。非常にざっくりとした説明だが、回線の理論上の最高速度が上がることで、従来は通信トラフィックが普通のエリアなら快適にできたことが、プレミアム4Gでは通信トラフィックが集中するエリアでも快適にできるようになるわけだ。

 なお、サービス開始時点での対応機種は2種類のモバイルルーターのみだがで、4月以降の早い段階で、プレミアム4Gに対応するスマホも発売される予定となっている。東京・丸の内のドコモラウンジのほか、名古屋、大阪にも体験スポットがあるので、近くの人は実際に国内最速のスピード感と安定感を試してみてはどうだろう。

 ちなみにプレミアム4Gの提供エリアは、ドコモのHPで確認できる(https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/more/)。

 下り最大225Mbpsにちなんで、2月25日に行われた記者発表会では、ドコモが目指しているのは速さだけではなく「技術革新を先導する最新のネットワーク」、「サービスを進化させるシンプルなネットワーク」、「バランスのよい効率的なネットワーク」の3つを実現することだと語られたが、技術を追及したりサービスの質を高めるためには2番ではダメ。通信業界全体をリードするためには、やはり“1番速い”ということに意味はあると思う。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

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