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ほぼ別世界講座 (72) ジオラマサーキットでラジコンレースに燃えろ!! 「水天宮前サーキット」

 ほぼ別世界講座 (72) ジオラマサーキットでラジコンレースに燃えろ!! 「水天宮前サーキット」

 

 目の前のサーキットを次々と疾走するレーシングカー、その迫力に思わず引きつけられる……、とはいっても、いよいよ佳境に入ってきたF1ではありません。室内のラジコンカー用サーキットの話です。しかし、迫力、魅力はホンモノ。昔、ラジコンにのめり込んだオトナたちが、真剣な眼差しでレースに燃えてます。

初心者も大歓迎! 体験も可能!

 東京メトロ半蔵門線水天宮駅6番出口から徒歩2分。人形町や茅場町からのアクセスも便利なビルの4階にエレベーターで上がると、そのサーキットは現れます。

 「S.R.C]水天宮前サーキットは、平日18時から24時までオープン(日曜祝日は10時~22時、土曜休)。オープン直後から仕事帰りのビジネスパーソンがやって来ます。オーナーの鈴木さんが、脱サラしてここを開いたのは、2010年1月のこと。

 細部までこだわったサーキット。ラジコンの醍醐味が楽しめる設計だ

 「現在、会員は400人以上です。ほとんどが30代から40代の男性ですが、下は小学生から上は60代まで、年齢層は幅広いですよ。たまに女性もいらっしゃいますね」。試しに走らせてみたいという人は、体験も可能とのこと。

 ほとんどは子どもの頃にラジコンカーに夢中になった世代ですが、初めてラジコンを操縦してその魅力の虜になる人も少なくないといいます。考えてみると、昔のようにラジコンで遊んでいる子どもって、今、いるのだろうか? みんなゲームなのか? 実際にやってみれば、ラジコンのおもしろさに惹かれると思うのだが……。

 今は親子で通う会員もいて、やはり子どもは夢中になっているらしいです。ここは父親のテクニックを見せつける絶好のチャンスの場かも、しれません。もちろん、彼女連れで、ということもありですけど。

ディーナノ(dNaNo)の魅力とは?

 サーキットを走っているのは、R/Cカー(ラジオコントロールモデル)のメーカー京商から販売されている「ディーナノ(dNaNo)」というタイプ。(ちなみに、「ラジコン」というのは他社の登録商標なので、京商ではこう表記するそうです)

 で。「ディーナノ」とは、実車の43分の1スケール、車体の長さが10センチ前後の小さなラジコンカーのこと。販売され始めたのは3年前で、実はまだラジコンファンに広まっているとは言えないようなのですが、「ディーナノ」を体験した人たちからは圧倒的な支持を得ています。

 「これまでのラジコンカーに比べれば、だいぶ小さいですね。小型、軽量、コンパクトなのですが、性能はとても高く、これまでの大きさのラジコンカーと変わりありません。むしろ、満足度は『ディーナノ』の方が高いという人が多いですね」

 さらに魅力的なのは、そのコンパクトさ。単純な話、それだけスペースが小さくて済む、つまり部屋に置いておくにも、持ち運ぶにしても、実際にサーキットを楽しむにしても、これまでより手軽になったのです。

 ラジコン体験のない方には、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、今までのラジコンは結構場所を取るし、実際に走らせるとなると、なかなか充分な広さの場所がなかったりたいへんな面もあったわけです。

 そんなファンにとっての悩ましい問題を解決し、なおかつ性能が高いため、「ディーナノ」にハマる人が続出しているとのこと。そして、「水天宮前サーキット」は都内唯一の「ディーナノ」専用ジオラマサーキットなのです。

 「ディーナノ」も精巧なつくりで、思わずうれしくなってくる

 手のひらにぴったりとおさまるサイズ

 小さいけれどその性能はファンを魅了している

 コース上にラップカウンターがあり、パソコンに反映され、それをスクリーンに映している

 「ディーナノ」が走っている姿はなかなかの迫力。ここまで自在に操縦できれば、気分爽快だ

 「水天宮前サーキット」では「ディーナノ」の販売もしている

 さまざまなパーツもあり、自分の好みでカスタマイズしていく。これも楽しみのひとつ

 中にはこんなに細かなベアリングも。つまようじの頭と比べれば、その小ささがわかる

 こんなタイプもある。なぜか外国人に人気が高いのだとか

毎週金曜日はレースナイト

 毎夜(日曜日は昼間も)、「ディーナノ」を操縦する人たちでにぎわっている「水天宮前サーキット」ですが、毎週金曜日の21時からは「チキワングランプリ」レースが開催され、熱狂的な盛り上がりを見せます。

 ふだん腕を磨いている会員のテクニックとレースの醍醐味はまさに必見。すべての「ディーナノ」がICタグを搭載しているので、コースラップなどが次々とスクリーンに映し出されていきます。それは本当のカーレースを見ているかのような迫力。

 見学だけも可能なので、「ディーナノ」の魅力に触れたい方は、この「チキワングランプリ」をのぞいてみてはいかがでしょうか。

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