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まさかパンツをはいて……改めておさらいしたい超基本の銭湯マナー
日本人の「銭湯離れ」によって、都内の銭湯の数は減るばかり。その一方、最近は、若い人の銭湯の利用が意外と増えているようだ。ただ、子どもの頃から銭湯に親しんでいないためか、マナーの問題も指摘されている。都内のいくつかの銭湯で、入浴のマナーを聞いた。
銭湯でパンツをはく人がいる!? 超基本の注意事項からおさらい銭湯に行ったことがある人であれば、どの銭湯にもマナーを記したポスターが貼られていることに気がついているだろう。何となく「外国人向け」かと思っていたら、案外そうでもないらしい。
注意事項は日本語、英語、中国語、韓国語で表記されている
注意事項は次の6つ。
・浴室に入るときにはパンツを脱いでください
・湯船に入る前に汚れた体を洗い流してください
・湯船にはタオルは入れないでください
・シャワーは座って使い、使わないときは湯水を止めてください
・洗濯はご遠慮ください
・脱衣場に戻る際には濡れた体をふいてください
入浴時には水分補給に特に注意が必要だ
まさか日本人でパンツをはいて……と思うかもしれないが、若い人の中にはたまにいるというから驚きだ。湯水を無駄遣いする人は、老若男女かかわらずいるという。湯船に入る前のかけ湯も基本中の基本だが、これも守らない人がいる。
若い人の中には、体をふかないで出てきて脱衣場を濡らす人が少なくない。ある銭湯のご主人は「スーパー銭湯と勘違いしているのではないか」と語っていた。また湯船をやたらと水でうめるのも考えもの。銭湯の湯は確かに温度が高めだが、これには殺菌の意味もある。水でうめてはいけないわけではないものの、まわりのお客さんにも気を配りたい。水の出しっぱなしなどは言語道断だ。
自分の家ではないからといって無駄遣いは禁物。湯水は大切に(蛇骨湯)
タオルは入浴時に持っていくようにして、出てきたら体を必ずふく習慣を(銀座湯)
安全にも気を使って「入湯安全心得」というものもある。かけ湯はマナーでもあるが、血圧の急上昇を防止する意味もある。体の末端から心臓に向かってかけていくのが理想的とされる。湯船から急に立ち上がるのも危険。立ちくらみなどの原因となる。
食後すぐの入浴も避けるべき。食後2時間前後経って、ある程度消化活動が落ち着いてからにしたい。アルコールを飲んだ後の入浴はさらに危険度がアップする。血圧が急激に上昇してしまうので、酔いをさまし、水分を補給してから入浴するようにしよう。なお、水分補給は、入浴後も大切だ。
銭湯ならではのカラン。カランとはオランダ語で蛇口のこと(銀座湯)
銭湯にはマイナスイオンも家の風呂と違い、広々とした銭湯では、なんとも言えない気持ちよさが感じられる。大きな風呂に入っていると、脳からアルファ波が出てリラックス状態になることが、実験で証明されている。
また、銭湯にはマイナスイオンも豊富にあり、森林浴などと同じようなリラックス効果も期待できるという。遠くの温泉に行けなくても、近くの銭湯に行けば、心身ともにリフレッシュできるわけだ。
たまには、家の風呂では得られない開放感を求め、銭湯に行ってみるのも手。マナーをしっかり確認した上で最寄の銭湯へ足を運んでみてはいかがだろうか?