仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
頭皮の皮脂は夏より冬の方が多い!? 知っていそうで知らなかった毛髪トリビア
知っていそうで知らなかった髪の毛のこと。あなたはいくつ知っているだろうか? 毛髪について意外と知られていないことを花王 ビューティケア研究センター ヘアビューティ研究所 第一研究室 上席主任研究員の貴傳名英史氏にトリビア形式で教えてもらった。
毛髪は肌の角質層が変化したもの毛髪は、爪と同じように肌の角質層が変化、つまり死んだ細胞が集まったもの。肌はおよそ28日周期で新しく生まれ変わるが、毛髪には自己修復機能がなく、一度傷めると自然には元に戻らず、毛先ほど損傷が進む。
髪の毛の長さは1年でどれぐらい伸びる?1日に0.3~0.5mm、1カ月で約1.2cm、1年では約15cm伸びるとされる毛髪。一定期間を経ると自然に抜け落ち、そこからまた新しい髪の毛が生えてくる―ということを繰り返している。この周期を「ヘアサイクル」と呼び、平均4~7年の期間がある。1本1本のヘアサイクルが異なり、脱毛の時期がずれるので通常は一度にまとめて抜けることはない。
頭皮の皮脂は夏より冬の方が多い!?頭皮は体の中で皮脂腺や汗腺が極めて多く、分泌もさかん。皮脂腺は身体の中で最も多く、顔のTゾーンの2倍以上! 頭皮の滞留皮脂は男性の方が女性より多く、夏季より冬季の方が多いことが分かってきている。頭皮トラブルには、紅斑・フケ・吹き出物などがあり、約7割に頭皮トラブルがあるとのこと。しかも、春夏より秋冬のほうが症状の発生率が高い。
薄毛になっても毛髪の本数は変わりない!?日本人の毛髪は、平均約10万本。1日50~100本の抜け毛は正常とされる。抜ける量が急に増えたり、抜け毛が異常に細かったり、短かったりしたら異常脱毛の可能性がある。壮年性脱毛は思春期以降に男性ホルモンの分泌が増加することに伴い、ヘアサイクルの成長期が徐々に短くなることで起こり、主に前頭部や頭頂部の毛髪が短く細くなっていく特徴がある。しかし、毛根の数が変わらないため、毛髪の本数はほとんど変わらない。よく見ると、薄毛になった部分にもうぶ毛や軟毛が依然と同じ本数だけ生えているのだ。
活性型TGF-βが脱毛を指令!?頭皮の中には毛髪の成長を止めて、「もう抜けなさい」と指令を出す物質が存在する。脱毛指令因子となっているのが活性型TGF-βというたんぱく質で、毛母細胞の増殖を抑制することが知られている。この活性型TGF-βの影響で平均4~7年である毛髪の成長期が短くなり、数ヶ月から1年になることもある。このため、毛髪は充分に成長することなく、短く細いまま抜け落ちることが繰り返される。
花王 ビューティケア研究センター ヘアビューティ研究所 第一研究室 上席主任研究員の貴傳名英史氏
いかがだっただろうか。知っていることもあれば、意外と知られていなかったことも多かったのでは?「髪のケアといえば、ヘアスタイルを整えたりすることに気を取られがちですが、目に見えている髪は生きていない部分ですので、ダメージがあっても自然には元に戻りません。また、頭皮は顔と違って普段目につかない部分で、意外とトラブルがあったりしますし、この内部には髪の成長を担っている毛根があります。それだけに、日頃の頭皮や髪のケアが重要なんです。特に、秋は抜け毛の多い季節ですので、抜け毛予防にも気を配りましょう。」と貴傳名氏は話す。
効果的な育毛対策としては、毛根にある毛母細胞の増殖を活性化させたり、毛母細胞の増殖のエネルギー源となる血行を促進させるのが有効とのこと。これから頭皮トラブルが起きやすい秋冬に突入するが、育毛剤や育毛トニック、頭皮マッサージなどによりしっかり頭皮ケア・育毛対策を心がけてほしい。