「最高の尊厳を冒瀆、血の代価払うことに」北朝鮮メディアが韓国批判 米大使襲撃事件の抗議活動めぐり

　

　北朝鮮の国営メディアは１２日、韓国の保守系団体が北朝鮮への抗議を示した集会で参加者らが金正恩第１書記の画像を使ったボードを掲げていたことをめぐり、「最高の尊厳を冒瀆（ぼうとく）する行為であり、血の代価を払うことになる」と韓国側を批判する記事を掲載した。中国新聞網が同日伝えた。
　ソウルで今月５日、駐韓米国大使が韓国人の男にナイフで襲撃された事件をめぐって、韓国の保守系団体が１０日、「親北朝鮮勢力」の犯行だとして北朝鮮に対する抗議集会を行った。この際に参加者らが金正恩氏の画像を掲げていたという。
　襲撃事件をめぐっては、容疑者の男が親北朝鮮派だったとされ、韓国警察が「北朝鮮と関連がないか調べている」と説明していた。これに対して北朝鮮の祖国和平統一委員会は公報で、「韓国政府は事件をわが国と関連付けようとしており、わが国のメディアの報道も歪曲して伝わっている」と韓国側を批判した。
　北朝鮮メディアは「国内で起きている“反北朝鮮”の動きは、朴槿恵大統領が糸を引いているものだ」と報じた。
　（編集翻訳　恩田有紀）