『まれ』の土屋太鳳、ヒロインに共感「感情よりも言葉が先に出る」

　

　3月30日から放送開始になるNHK連続テレビ小説『まれ』。ヒロイン・希（まれ）を演じるのは、映画『るろうに剣心』シリーズでの溌剌とした演技が印象的だった女優・土屋太鳳だ。近年、非常に注目度の高い“朝ドラ”の主演に抜擢された土屋に、作品への意気込みや、20歳を迎えた自身の目標などを聞いた。
　
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　　土屋演じる希は、世界一のパティシエになりたいという夢に向かい、さまざまな経験をしながら、自分にとって大切なものを見つけていく。土屋も約2000人というオーディションの中から、朝ドラの主役という夢をつかみ取った。次のステージとして向き合うのは厳しいスケジュールと、周囲からの圧倒的な注目だ。「スケジュールは（土屋も出演していた）『花子とアン』の吉高（由里子）さんを見ていたので、冷静に『来たか～』って感じでした（笑）。でもお昼休みにおいしいものを見つけて食べに行ったり、適度に息の抜き方を覚えたので、気力を充実させ、オンとオフをしっかり切り替え”希ちゃん”として向き合っていきたいです」。
　
　　ドラマ放送後には、視聴率が必ず話題になる朝ドラ。世間の注目度も高い。「プレッシャーと言うよりは『始まるんだ』という実感の方が強いですね」と放送直前の心境を語った土屋。「もちろん緊張はしますが、まだ私自身プレッシャーという意味が分かっていないのかもしれません」と真意を明かすと「人の心に寄り添っていけるように”希ちゃん”として生きることを心掛けたいです」と自らに言い聞かせるようにつぶやいた。　共演者には希の母親役の常盤貴子や、祖母代わりの田中裕子など大先輩の女優が顔を揃える。「裕子さんはとても温かい方。撮影中、裕子さんの目を見ていたら、感情が溢れ出てしまって。こんなにも人の目って力強かったり、切なかったりするんだって、すごく刺激を受けて勉強させてもらっています」。一方、常盤には「サバサバしていてカッコいい面と、少女みたいに可愛らしい面を持ち合わせていて、とても魅力的な方です」と印象を語ると「共演者の方には動きを確認していただいたり、色々な相談させてもらったり、試行錯誤しながら楽しく演じられています」と笑顔を見せた。
　
　　『まれ』撮影中の2月3日、土屋は20歳の誕生日を迎えた。「実感があるような、ないような……」とはにかんだ笑顔を見せたが「今までは大人じゃないからこそできる役柄があって、自分では感情を表現したつもりでいたんです。…