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みんなスキルに頼りすぎ。なぜ、あなたの話は相手に伝わらないのか
話し方を学んでもうまくいかないという方は、意外に多いはず。『仕事ができる人は、なぜ「この話し方」をするのか?』(櫻井弘著、KADOKAWA/中経出版)の著者はこのことについて、最近は「スキルに頼りきるタイプのビジネスパーソンが増えてきているように感じると記しています。しかし本来、話し方には「どんな場面にも応用できる原則」があるのだとか。
簡単にいえば、コミュニケーションは「相手」がいなければ成り立たないということ。みんな表面的なスキルばかりを学んでいますが、相手不在の独りよがりのスキルを駆使しても、空回りするのがオチです。(「はじめに」より)
だとすれば、原則を意識したコミュニケーションをとれば、身についたスキルを活用できるはず。ただ、その大前提として、自分自身の反省点は確認しておくべきでしょう。そこで第1章「なぜ、あなたの話は相手に届かないのか」を見てみたいと思います。
「伝わるかどうか」は相手が決める
「できるだけ早くA社の見積書を確認してほしい」と上司にお願いしたとき、自分にとっての「できるだけ」は今日中だったとします。しかし上司は、「今週中でいいかな」と思い込んでいるかもしれない。このように、一歩通行のコミュニケーションは、ときに行き違いやトラブルを引き起こすもの。では、なぜ話が伝わらないのでしょうか? それは、会話をする相手は、自分とは確実に「違う存在」だから。そのことを忘れているから、話が伝わらないということです。
「お水を持ってきて」と聞いたとき、コップの水をイメージする人もいれば、バケツの水を思い浮かべる人もいる。同じ言葉を伝えても、相手が違えば、世代や環境、シチュエーションなどによって受け取り方は変わってくるわけです。
他者との違いを意識しない環境で生きてきた日本人は、多くを語らなくても「あとは察してください」でコミュニケーションを成立させることができました。しかし、さまざまな立場や価値観の人と関わる機会が増えている社会変化のなか、「表現型」のコミュニケーションスタイルの重要性が高まっていると著者はいいます。
そして意識すべきは、「伝わるかどうか」は聞き手が決定権を持っているということ。自分では伝えたつもりでも、相手にきちんと伝わっていなければ、なにも伝えていないのと同じ。「察してください」ではなく、ことばを尽くして表現しなければならないというわけです。そのためにも、「自分」と「相手」がまったく別の存在であるという原則を認識することが大切。…