オウム高橋被告が証言 「今もグルと弟子の関係」

　

　
　　「今も関係は続いている」。オウム真理教の元信者、高橋克也被告が被告人質問で松本智津夫死刑囚について、「今もグルと弟子の関係は続いている」と述べ、かつての教祖への帰依を鮮明にしました。
　　高橋克也被告（５６）は地下鉄サリン事件など４つの事件で殺人などの罪に問われ、いずれも起訴内容を否認しています。４日目となった２６日の被告人質問で、検察側から「今も麻原はあなたの“グル”＝指導者なのか？」と問われた高橋被告は、「向こうが弟子と思っているのか分からないが、解消したという話し合いもない」「関係は続いていると思っている」と述べました。
　
　　さらに「関与した事件を今、どう思っているのか」と問われると、長い沈黙の後、「一言では言い難い」「分からない」を繰り返しました。
　
　　また、２６日の審理では、被害者参加人も高橋被告に直接質問しました。公証役場事務長拉致事件の遺族、仮谷実さんは、「いつになったら謝罪するのか？」と問い質しましたが、高橋被告は「どれ位とは言えない」「一生ついて回ることなので考え続けると思う」と述べ、結局、遺族らに謝罪することはありませんでした。（26日17:04）