ボコ・ハラム、「イスラム国」に忠誠誓う

　

　
　　ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」の指導者、アブバカル・シェカウ容疑者とみられる人物は、７日にインターネット上に投稿された声明のなかで、過激派組織「イスラム国」の指導者バクダディ容疑者に対し、「忠誠を誓う」と発表しました。
　
　　バクダディ容疑者を、イスラム共同体の最高指導者を意味する「カリフ」と呼び、「困難な時も、繁栄する時も、その言葉を聞き、従う」としたうえで、各地のイスラム教徒にもバクダディ容疑者に忠誠を誓うよう呼びかけています。
　
　　「イスラム国」の影響は世界各地に波及していて、すでにエジプト、リビア、アルジェリア、アフガニスタンなどのイスラム過激派が「イスラム国」への忠誠を表明していました。
　
　　一方、声明が発表されたのと同じ７日、ナイジェリア北東部ボルノ州の州都マイドゥグリでは、魚市場で原動機付きの三輪車に乗った女による自爆テロが起きたのを皮切りに、バス乗り場などあわせて４か所で爆発が相次ぎました。ボコ・ハラムの関与が疑われていて、ＡＰ通信によると、少なくとも５４人が死亡、１４３人がけがをしました。
　
　　ボコ・ハラムは、ナイジェリアの周辺国が掃討作戦に参加して以降、支配地域を次々に奪還されていて、テロを多用し、対抗する狙いがあるものとみられます。（08日09:11）