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モノクロから3Dまで! RPGの進化を一気に体験できるフランス発の『Evoland』

 モノクロから3Dまで! RPGの進化を一気に体験できるフランス発の『Evoland』

 ファンタジー・幻想小説世界の旅人が選ぶ、凄すぎる世界観のゲーム 2014-2015
 第24回「モノクロから3Dまで! RPGの進化を一気に体験できるフランス発の『Evoland』」
 
 
 スマホゲームにも小説や映画のように、心を揺さぶる作品がある。ファンタジー・幻想小説好きの私、卯月鮎が「これは凄い!」と思わずうなった世界観のゲームを紹介していくこのコラム。今回は、RPGの進化の歴史をたどる異色のRPG『Evoland』。
 
 モノクロから3Dまで! RPGの進化を一気に体験できるフランス発の『Evoland』
 
 ファミコンが発売されたのは1983年。そこから考えても30年あまり、テレビゲームは日進月歩の勢いで進化し、見た目も中身も大きく変貌を遂げた。
 
 ファミコン『スーパーマリオブラザーズ』の容量は、わずか40KBだったそうだが、今ではPS4で40GB越えのタイトルもある。……ごく単純に計算して約100万倍! いやあ、ソフトの値段も100万倍にならなくて本当によかった。
 
 【関連リンク】[考察]正統派、放置型、クエスト型–細分化するスマホ時代のRPGゲーム像とは?
 
 
 さて、今回紹介するフランス発のRPG『Evoland』は、RPGの進化の歴史を追いかけるユニークなタイトル。普通、RPGで宝箱の中に入っているものといえば、装備や貴重なアイテムと相場が決まっているが、本作では「256ビットカラーディスプレイ」や「ターンけいしきバトル」「16ビットミュージック」といったシステムが飛び出してくる。それらを入手するたびに、ゲームそのものが進化していくのだ。
 
 モノクロから3Dまで! RPGの進化を一気に体験できるフランス発の『Evoland』
 
 最初はモノクロの2Dで、まるでゲームボーイ。それがあれよあれよという間に、音楽がついて、カラーになり、クォータービューになり、村が出現し、ポリゴンになり……。懐かしいと思うのと同時に、過去から時を早送りにしてタイムトラベルしたかのような、不思議な感覚に陥る。
 
 モノクロから3Dまで! RPGの進化を一気に体験できるフランス発の『Evoland』
 
 制作したのは、フランスのボルドーにあるインディーゲームスタジオShiro Games。クリエイターのNicolas Cannasse氏は、幼少の頃からJRPGが好きで、強い思い入れがあったという。
 
 「JRPG(80〜90年代に日本独自に発展したコンピュータRPG)」は、欧米では古臭いスタイルというニュアンスで、どちらかというと揶揄する言葉として使われてきた。しかし、最近では海外のクリエイターの間で再評価の動きが見られる。『Evoland』もそうしたタイトルのひとつだろう。もとは2013年にPCでリリースされ、今年に入ってスマホ版の配信がスタート。…

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