世界の異常気象～バヌアツで「サイクロン」など11カ所

　

　

　　気象庁が18日に発表した全球異常気象監視速報によると、3月11日から17日までの1週間に発生した世界の異常気象は、バヌアツで「サイクロン」など11件。

　

　
　　3月11日から17日に発生した世界の異常気象・気象災害は以下のとおり。

　

　
　【高温】シベリア北部
　　上空に南から暖気が入った影響で、西シベリアのサレハルドでは、14日の平均気温が平年より15℃上回って0℃となり、16日の最高気温は2℃に達した。

　

　
　【多雨】インド北西部およびその周辺
　　インド北西部のコータでは、12日から15日までの4日間に降った雨量が100ミリを超えた。（3月の月間総降水量平年値は7.7ミリ）インド政府の発表によると、この大雨で北西部では10人以上が死亡した。

　

　
　【高温】ロシア西部～スカンジナビア半島北部
　　暖かな高気圧に覆われたことから、ロシア北西部のムルマンスクでは、16日の平均気温が平年より9℃高い4℃となり、15日の最高気温は7℃に達した。

　

　
　【少雨】ヨーロッパ東部・中部
　　低気圧や前線の影響はなく、ヨーロッパ中部では前の週に続いて異常少雨となった。ドイツ南東部ミュンヘンでは、17日までの30日間に降った雨量が20ミリに届かなかった。（2月、3月の月間総降水量平年値はそれぞれ33.0ミリ、49.1ミリ）
　　ベラルーシ西部のフロドゥナでも同様に17日までの30日間の降水量が20mm未満だった。（2月、3月の月間総降水量平年値はそれぞれ30.4ミリ、32.1ミリ）

　

　
　【大雨】アンゴラ
　　欧州委員会によると、アフリカ南西部のアンゴラでは、大雨により60人以上が死亡した。

　

　【少雨】五大湖付近
　　低気圧や前線の影響はなく、米ミシガン州デトロイトでは、17日までの30日間に降った雨量が10ミリ程度だった。（2月、3月の月間総降水量平年値はそれぞれ50.0ミリ、56.6ミリ）

　

　
　【高温】米国南東部・中西部～西部およびその周辺
　　暖かい高気圧に覆われた影響で、米フロリダ州オーランドでは、12日と15日の日中平均気温が平年を6℃上回る25℃となり、11日の最高気温は32℃を超えた。
　　またウィスコンシン州ミルウォーキーでは、16日の平均気温が平年より12℃高い14℃となり、この日の最高気温は21℃に達した。
　　カリフォルニア州ロサンゼルスでは、15日の平均気温が平年を10℃上回る25℃となり、14日の最高気温は32℃に達した。

　

　
　【低温・多雨】メキシコ中部
　　上空に入り込んだ寒気の影響で、メキシコ中部のメキシコシティでは、12日と15日の平均気温が平年より4℃低い13℃となり、12日の最低気温は7℃に届かなかった。…