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今できることはなんだろう。あの子にぬくもりを届けるIKEAの試み
©IKEA Foundation
スウェーデン発のインテリアブランド「IKEA」では、「難民キャンプに明かりを届けよう」キャンペーンが展開されています。
2月から3月にかけてのキャンペーン期間中、IKEAストアでLED電球をひとつ購入するごとに、1ユーロが難民の保護と支援を行う国連機関UNHCR(難民高等弁務官事務所)に寄付されるのです。
わたしたちが今できること
連日届く不穏なニュースとともに伝えられる難民キャンプの様子。目を背けることができない問題とわかりつつも、なにもできないもどかしさを感じる。そんな人も多いのではないでしょうか。
現在、世界には1,000万を超える人びとが、住みなれた家を追われ、難民キャンプで避難生活を送っているといわれています。そのうちのおよそ半分が子ども。この事実には、思わず言葉を失ってしまいます。
©IKEA Foundation
「キャンプでも人間らしい生活をしていると感じるためには明かりが必要です。理由は3つです。1つ目は怯えなくてすむようにするためです。特に子どもたちにとって大切です。2つ目は、子どもたちが夜勉強できるようにするためです。3つ目は、夜も友人と交流できるようにするためです。明かりがあれば人間らしい生活を取り戻せると思います」
(「IKEA」より引用)
難民キャンプの生活では、明かりが十分ではない(もしくはまったくない状態)ため、日没とともに日常のくらしのすべてを終了せざるを得ません。
外にあるトイレに行くことや、水を汲みに行くこと、家に戻るまでの道のりといった日常の行動にも危険がともないます。闇に包まれることによって、人びとの心に恐怖や不安が日々つきまとうのです。
ぬくもりを届けたい
©IKEA Foundation
今回のキャンペーンで集められたお金は、UNHCR(難民高等弁務官事務所)を通じて、ヨルダンをはじめとする難民キャンプに太陽光発電による街灯や室内用ソーラーランタンといった、持続可能な明かりの届けることに役立てられます。
新しい生活のスタートや模様替えなど、インテリアショップへ足を運ぶ機会も増えるこの季節。自分の日常を照らす明かりが、遠く暮らす誰かの生活にぬくもりを届けることができるなら。自らの生活と世界とのつながりを、もういちど見つめ直す機会になりそうです。
[IKEA, UNHCR]
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