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地元記者から飛んだ厳しい糾弾。ベローナの餌食となったミラン、インザーギ解任は不可避か
インザーギ解任は不可避か
ミランは7日、エラス・ベローナ戦と対戦。年明けから一向に調子の上がらないミランは、フィリッポ・インザーギ監督の周辺も騒がしくなってきている。そして、エラス・ベローナ戦の結果を受けてひとつの“結論”に至ろうとしている。
ミランvsエラス・ベローナ戦の後半49分、途中出場のニコ・ロペスのシュートがゴールに突き刺さった。スコアは2-2、サン・シーロでの一戦。そっくり同じシーンは4ヶ月前にもあった。昨年11月9日、インテルvsベローナ戦。やはり途中出場のニコ・ロペスが同点ゴールを決め、その試合が要因となってインテルのマッツァーリ監督が解任された。
それと同じことが今、起ころうとしている。ミランはインザーギ監督の解任に踏み切る模様だ。クラブ関係者曰く、「明日(8日)ないしは明後日(9日)」。ベルルスコーニ会長、ガッリアーニ副会長、そしてインザーギ監督は長い夜を過ごすことになる。
さて、そのインザーギ監督に対して、試合後の記者会見では「解任も含めてクラブは処遇を検討するかもしれないが」という質問が飛んだ。それに対して監督は「私は私の道を進む」としながらも、「決めるのはクラブ。今日に関しては、反撃も試みたもののうまくはいかなかった。自分自身もクラブと同様に残念だ」と語った。
会見では後半30分、パッツィーニを下げてボッケッティを投入したことが「采配ミス」だとして、地元記者から厳しく追及されていた。それに対してインザーギは「別に守備的な手段ではない。我われは追加点を取りに行こうとしていたのだ」と説明。「あの時は中盤の選手が非常に苦労していたために、アントネッリを前に上げて枚数を厚くした。本田、メネズ、そしてボナベントゥーラの3人でカウンターを仕掛けられるから問題はないし、実際も運べてチャンスは作れた」と語った。
もっとも、チャンスは作っても追加点は実らず。そしてロスタイムには失点を喫してしまう。「本当に間抜けなミスを犯してしまった。必ずしもファンタスティックな試合ではなかったが、勝てば気持ちの上で余裕を取り戻せたはずなのに」と悔しがっていた。
現役時代の強気な表情とは異なり、その顔は憔悴していた。下部組織の指導は2年、しかも初めてのセリエAクラブの監督としてデビューした先は、問題が山積みでプレッシャーばかりが強烈と、新米監督が落ち着いて仕事のできる環境ではなかった。
決定的な場面でゴールを決め続け、サポーターを歓喜に導いたかつての英雄は、「もう下部組織に戻って子供でも教えてろ!」という罵声をファンから受けつつ解任へと向かう。