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大滝詠一さんを偲び鶴瓶が語る。「一番の思い出は“服部派と古賀派”」
大滝詠一さんがあの世へ旅立って1年が過ぎた。彼のCD12枚組作品『NIAGARA CD BOOK II』発売を記念して、笑福亭鶴瓶や藤井フミヤなどが“大滝詠一”を語る映像がYouTube動画で公開されている。中でも鶴瓶は大滝さんとラジオ番組で共演したこともあり、楽曲にも詳しい。大滝さんらしい“服部派と古賀派”の思い出についても語っている。
2013年12月30日に大滝詠一さんが急逝して、1年と約3か月が経つ。2015年3月21日には、彼が1980年代以降に発表したアルバム10枚とオムニバス盤2枚を収録した12枚組CDボックス『NIAGARA CD BOOK II』が発売された。それに伴ってYouTube・Sony Music(Japan)専用チャンネルで『大滝詠一 「NIAGARA CD BOOK II発売記念ゴーゴーナイアガラTV」』が公開されている。
音楽評論家・萩原健太氏によるCDボックスの解説と、大滝詠一さんの思い出を笑福亭鶴瓶、藤井フミヤ、爆笑問題、マキタスポーツが語っている。特に「こんな思い出語るの、嫌なんですけどね、まあ、どっかで生きてますからね。なんやろねあの人は…」と口を開く鶴瓶の話は興味深い。
彼はその中で、大滝さんが「服部派か古賀派」について語ったことが一番思い出深いと振り返る。2004年6月にラジオ番組『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』(ニッポン放送)に大滝さんが出演した時に、いわゆる歌謡曲、J-POPについて「古賀(政男)派」と「服部(良一)派」に分かれると持論を展開した。
“古賀メロディー”として親しまれる「古賀派」は一般的に人気のあるもので、例えば吉田拓郎やサザンオールスターズがそうだという。対して「服部派」は洋楽の特性を取り入れるなど実験的な試みも行い、山下達郎や大滝詠一自身もそれにあたる。あくまで直感的な要素が大きいようだが、そこに古賀政男と服部良一を持ってくるのが大滝さんらしい。
本動画では、鶴瓶がそんな持論を主張する大滝さんを思い出しながら「そういう話で盛り上がれる人はほとんどいなくなった」「いろんな意味で、服部も書けたし、古賀も書けた人…こういう人が飯を食えて生きてこれたというイイ音楽業界の時代が、また来るべきだと思う」と語っている。
藤井フミヤは一度だけ大滝さんと飲みながら話したことがあり、その時のエピソードがおもしろい。また、爆笑問題は大滝さんがお笑いも好きだったことから一緒に仕事がしたかったと惜しんでおり、マキタスポーツは楽曲で実験的な試みをする大滝さんについて触れている。
※画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)