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東京は花も伝統も真っ盛り
全国的にあすから天気は下り坂、きょうのお花見日和は大切に。お花見日和におすすめしたい、花も伝統も今が真っ盛りな東京のサクラスポットをご紹介します。
国立劇場の「小松乙女」のサクラの花
天気はあすから当面花ぐもり、貴重な晴れは大切に
きょうは全国的に晴れてすっきりとした青空が広がっています。ですが、あすから天気は下り坂で、沖縄を除いてしばらく太陽を拝むことができなくなりそうですから、きょうのお花見日和はとても貴重です。ぜひ、桜情報で見頃のお花見スポットをチェックしてみてください。
お花見日和にちなんで、きょうはサクラの名所をご紹介します。
東京随一のサクラの名所と言えば「千鳥ヶ淵」。千鳥ヶ淵公園には約170本のサクラが植えられており、そのほとんどはサクラを代表する種類の「ソメイヨシノ」で、日本の春らしい雄大な景色をご覧いただくことができます。都内屈指の人気スポットで、毎年多くの方がこの土地を訪れます。
千鳥ヶ淵のサクラ
都内で一度に10種類ものサクラを見ることができる穴場スポットとは
この千鳥ヶ淵から10分ほど南に歩いたところに、隠れたサクラの名所があります。『国立劇場』です。国立劇場は、伝統芸能の保存および振興を目的として昭和41年に設立され、歌舞伎、文楽、邦楽、日本舞踊等日本の伝統芸能を上演する劇場です。この日本伝統芸能を発信する場所の前庭には、10種類もの珍しい桜が植えられています。
もともと、国立劇場には後庭に2本、サクラの木があるだけでした。それを14年前の桜樹植栽計画で今の前庭に移植したのが、現在お庭の中心にある「駿河桜」の木です。大振りで華やかな花は、白色からだんだんとピンク色に代わっていくのが特徴です。
国立劇場の「駿河桜」の木
種から育った国立劇場生まれの「駿河小町」
そして、「駿河桜」から少し離れた場所にある「駿河小町」は、なんと「駿河桜」の種から育った国立劇場生まれのサクラで、2011年に品種登録されたばかりの新種のサクラです。
ところで”サクラの種”といっても、みなさんなかなかイメージが湧かないのではないでしょうか。それもそのはず。私たちがよく目にしている「ソメイヨシノ」はそのほとんどが挿し木で増やした「クローン」だからです。そのため子孫を残す力が弱く、さらに他のサクラと比べて寿命も短く50~60年ほどといわれています。その美しさゆえ、とてもはかない木だったのですね。
それから、国立劇場の入り口付近にある「神代曙」はソメイヨシノにとてもよく似た風貌ですが、ぜひじっくり見ていただきたいのが花びらの色。…