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活躍の決め手は「巻き込まれる力」だった -ビズリーチ リードエンジニア 東海林歩未さん【2】
■チームで成し遂げた時が一番うれしい
私は就職してからプログラムを勉強したので、最初は仕事を覚えることやシステムを実際に作ること自体が楽しくて、将来について特に考えることなく「楽しい、楽しい」という感じで働いていたんですね。
でも、少しずつ仕事に慣れて立場も得ていくと、それだけで本当にいいのかな、とも感じるようになっていきました。このまま一つの会社に勤め続けるだけではなく、もっと他の世界を見た方がキャリアにとっていいんじゃないか。それで軽い気持ちではありましたが、ちょっと職場を変えてみようと思うようになったんです。
私が前職での10年間で知ったのは、確かにプログラムを書くこと自体も楽しいのだけれど、仕事で最も自分のモチベーションが高まるのは、一つの目的をチーム全体で成し遂げようと頑張っているときだということでした。過去の仕事を振り返っても、実際にチームリーダーになって、みんなでいろんな問題を乗り越えて商品を作り、その上でクライアントの人たちも喜んでくれたようなとき、本当にやりがいを感じたものでした。
その意味で受託で納品したら終わりではなく自社の商品を自分たちでプログラムして作り、チームワークを大切にしていそうなビズリーチの雰囲気に惹かれたんです。
■入社早々、戸惑ったこと
実際にこの会社に入って最初にちょっと戸惑うのは、同僚を「仲間」と呼ぶ文化があることですね。ただ、最初は何だか恥ずかしいんだけれど、働いているとそう呼び合うことが自然に思えてくるのが不思議でした。
特に面白いと思ったのは、会社のCred(経営理念)に「巻き込み、巻き込まれよう」という言葉があるんです。
世の中には周囲の人たちを巻き込んでいくタイプの人がいます。その人の情熱が周りを巻き込み、疾走感をもって仕事が進められていく。社会ではそういう人が一見すると目立つし、評価もされやすいでしょう。
でも、巻き込む力が強い人たちが活躍できるのは、一方で巻き込まれるのが上手な人がいるからでもあるわけです。私がこの会社とフィーリングが合っていたのは、自分にその巻き込まれる力があったからだと思うんですね。「仲間」といきなり言われてちょっと恥ずかしくても、まあ、巻き込まれちゃえ、って思うことができた。だから、勉強会や運動会といった行事にも入社以来、どんどん参加していったんです。
巻き込まれるのも能力の一つ。働くということには「どうやってうまいこと巻き込まれていくか」という力も必要で、それはチームリーダーとして仕事をしていく上でも大切な一つの気付きです。…