羽生結弦が上海に到着、無言貫く・・日本からは「中国ファンに邪魔されないか心配」―中国メディア

　

　上海で開幕するフィギュアスケートの世界選手権に出場するため、男子個人の連覇がかかる羽生結弦が２３日、現地入りした。２３日付で騰訊体育が伝えた。
　羽生はマスコミの取材をシャットアウトし、足早に迎えの車に乗り込んだ。昨年１２月に腹部の手術をしてから、調子は順調とは言えない状況。日本のネットユーザーからは「本調子ではない羽生が上海で中国ファンに邪魔されなければよいが」との懸念が上がっている。
　昨年１１月の中国杯で、中国選手と激突して頭部など５カ所を負傷。１２月末の日本選手権後には「尿膜管遺残症」と診断され、手術を受けた。今年１月末には練習中に右足をねんざしている。この３カ月近く、羽生が公の場に姿を見せることはなく、日本スケート連盟も羽生の具体的な練習内容を明かすことを避けてきた。羽生がここまで極秘を貫くのは、初めてのことだ。
　２３日、上海の空港に到着した羽生は、マスク姿で表情も硬かった。複数の関係者にガードされながら、詰めかけた取材陣の問いかけにも無言を貫いた。日本のフジテレビは、昨年の中国杯で熱狂的な中国ファンが羽生を執拗に追い回す姿を報じている。羽生を近くで見ようと、わざわざ羽生が宿泊するホテルやその近くのホテルを取るファンが大勢いた。
　日本のネットユーザーは「羽生が上海で熱狂的な中国ファンやメディアに邪魔されなければよいが」と心配し、「どうか試合に集中できる環境を確保してほしい」と訴えている。
　（編集翻訳　小豆沢紀子）