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親も手に負えず。血とナイフに憑りつかれ、自ら指先を切り落とした7歳児。(米)

 親も手に負えず。血とナイフに憑りつかれ、自ら指先を切り落とした7歳児。(米)

 精神心理学の医師の見地からセレブの悩みをたびたび解決することで知られる、フィル・マグロー医師によるTV人生相談番組『Dr.Phil』ショー。このたびの相談内容には会場の人々も思わず身震いし、子育てに苦悩する両親に同情を寄せたもようだ。
 
 人々の悩みを解決するアメリカの人気相談番組『Dr.Phil』ショーにこのほど出演した、ライアンさん、キムさんという元夫婦。“私達には3人の実子がいますが、赤ちゃんの時に養子に迎えたリランという息子について相談します。成長とともにナイフや血に異常に興味を示すようになり、暴れ出すと手が付けられないまでになりました。血なまぐさい言葉をよく口にするので、いずれ連続殺人鬼のような凶悪な犯罪者になってしまうのではと心配でなりません”というのだ。
 
 1歳半になると時々呼吸が自ら止まるようになり、失神するなどしていたというリラン君。そのあたりから雰囲気が変わり、3歳になるとナイフを握りしめてスイカにいく度も突き刺して驚かせ、4歳ごろからきょうだいへの攻撃が始まったとキムさんは説明し始めた。日常生活の中で繰り返されるリラン君との葛藤はビデオでも紹介されたが、親に向かってニヤニヤしながら「絶対にお前らを殺す」と口走る姿には、7歳児とてやはり背筋が寒くなる。
 
 「この子の生みの両親には双極性障害が認められ、母親は薬物の依存もありました。リランに過激な行動や感情の爆発が起きるとまったく対処できなくなり、毎日45分から1時間ほど、いわゆる“縛りつけ”の状態におかなければならないのが現状です。」
 
 「リランは常にナイフのことばかり考えているようで、盛んに呪いの言葉を吐いています。架空の存在ですが友人はロボットの“Bleeder”だと言い、そのロボットが家族全員を胸にナイフを刺して殺せと命令すると言うのです。」
 
 「6歳の時にバスルームにカミソリ、フォーク、インクペンなどを持ち込んで立てこもり、自分の指先を切り落としてしまいました。その時も“血が流れる様子を見てみたかったら、やってみろとBleederに言われた”と話していました。」
 
 「今の私たちが最も恐れているのは、将来リランが学校で無差別大量殺人などを起こさないかということなのです。精神科の病院を7軒回りましたが問題の解決には至らず、ここ3年というもの普通の生活を送れた日など1日もありません。」
 
 子育て方法の見直しだけではなく、双極性障害や薬物乱用という生理学上の親の抱えていた問題、そしてリラン君にロボットの声という幻聴や周囲を敵だと勘違いして「襲わる前に自分が襲う」と思い込むなどの妄想があることから、統合失調症といった疾患の可能性も視野に入れて解決していかなければならないようだ。地道な心理カウンセリング、そして場合によっては薬物療法が必要であろう。セレブの人生相談役とも言われてきたこの番組に、久しぶりにシリアスなケースが持ち込まれたとして反響を呼んでいる。
 
 ※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
 (TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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