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風来坊の力也 北海道から九州まで2400kmヒッチハイクの旅 8日目
風来坊力也のヒッチハイク旅
3月12日のLIVE放送
風来坊力也の旅日記
忘れたリュックも手元に戻りヒッチハイク再開。
新潟県柏崎市、この地で記録的な暴風雪を味わう。
北海道の寒さを耐える事が出来た自分にとって、本州の寒さなど恐れるに足らず。
そう思っていたが、大きな間違いだった。
新潟県は風が強いことで有名なのだ。
雨・雪・風、この3つが合わさった時それは凶器と化わる。
雨と雪で濡れた体に風速4mの風、これが移動2時間休むことなく続くのだ。
感覚がなくなった後の皮膚は赤く腫れ、ピリピリとした刺す痛みが続く。
痛め続けられる事で心が折れる。
この旅始まって初めて「リタイヤ」という言葉が浮かぶ。
信号機で止まった車にヒッチハイクする。
これはもうただのヒッチハイクではない、命に関わる緊急避難だった。
ドライバーの方はあきれたようの笑いながらも、寒さで震える自分に労いの言葉を掛けてくれた。
上りサービスエリアに着く。
ここは更に強風吹き荒れていた。
外で待機は難しいと判断、建物の中から車を探す。
休憩と交渉を何度も繰り返し、ようやく富山行きの車に乗ることが出来た。
さらば新潟県、今度は風の弱い日に訪れたい。
富山県のサービスエリアに到着。
雪降り積もり周りの木々も真っ白に染まる。
もちろん寒いが、風がないので耐えられる。
冷えきった体にラーメンを注ぐ。
濃い味付けの富山ブラックが全身に行き渡り隅々まで温まる。
旨い、よりも、気持ちいい。
寒さに耐えた人間にしか与えられない至福の時間。
疲れた、今日はここで眠る事にする。
福井県まで180km。
最終目的地まで900km。
この旅最大の山場を越えたのではないかと思う。
新潟の風を思い出す。
生きてて本当に、良かった。
自然と手を合わせ拝む自分がいた。
もうこれ以上過酷な状況はないだろう。
そう思えばこれからの旅、何が起きても耐えられそうだ。
※この記事はガジェ通ウェブライターの「風来坊の力也」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?