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FC東京の石川がリーグ戦490日ぶりのゴール「自分のあるべき姿を取り戻しつつある」
FC東京は4日、明治安田生命J1リーグ第4節で甲府と対戦し、1-0で勝利。この試合で33歳のベテラン石川直宏がリーグ戦490日ぶりのゴールを挙げ、FC東京はリーグ戦で仙台と並ぶ2位浮上した。
FC東京は武藤だけじゃない、俺もいる――。そんな心の声が聞こえてきそうな存在感のある一撃だった。今季初スタメンの石川に与えられたポジションは、慣れ親しんだ右サイドではなく、日本代表FW武藤嘉紀と組む2トップの一角だった。
「FWということでゴールに近い位置でプレーできるし、得点が求められている」
ここ2試合、FWとして出場していた東慶悟が1日に負傷し、めぐってきた味スタで560日ぶりのスタメン。「出たらフルパワーでできる」。気合が入らないわけがない。マッシモ・フィッカデンティ監督の期待に33歳の“新ストライカー”が結果で応えてみせた。
15分、ペナルティエリア右からのダイナミックなダイアゴナルランでMF米本拓司からの浮き球のパスを呼び込んだ。
「ヨネ(米本)とは同じけがをしているし、通じ合う部分はあるかもしれない。それにあそこは見ているのは分かっていたので、信じて走った」
エリア内左でワントラップして、流れるように左足を振り抜きゴールネットを揺らした。
3月18日のヤマザキナビスコカップ第1節新潟戦でゴールを決めたばかりだが、リーグ戦での味スタゴールは2013年5月13日の第10節磐田戦以来、698日ぶり。昨シーズンは、持病の腰痛が悪化し、リーグ戦の出場はわずかに3試合だっただけに、喜びはひとしおだった。試合後に「(リハビリなどのもどかしさが)一瞬で吹き飛んだ」と言うと思わず笑みがこぼれた。
「これまでもあの形でゴールしたことがあったので、コースが見えていたわけではないが考えないで打ち抜いた。何よりチームとして戦えたことがよかった」
ホーム初勝利を挙げた一方で、51分には武藤が首と腰を痛めて途中交代するアクシデントもあった。フィッカデンティ監督は試合後に「腰に少し痛みを抱えているが、2、3日すればチームに合流できる状態だと思うし、先ほどドクターとも話したが決して大きな問題ではないということは言えると思う」とコメントしたが、容態によっては次節の湘南戦をエース不在という状態で迎えることも想定できる。
それでもこの日、一番の輝きをピッチ上で放った石川は「自分のあるべき姿を取り戻しつつあると思う。それに、このチームでの自分の存在や役割は分かっている」と言う。すべてを背負う覚悟と準備はできている。大黒柱になりうる背番号「18」の復活が、チームの勢いをさらに加速させるはずだ。