中国外相、軍事パレードへの安倍首相招待を示唆

　

　
　　「誰であろうが、我々は誠意を持って来れば歓迎する」（中国 王毅外相）
　
　　中国の王毅外相は、９月３日の抗日戦争勝利７０年の記念日に行われる見通しの軍事パレードに安倍総理を招待するかと問われ、このように答えました。その上で、戦後７０年にあたって談話を発表する準備を進めている安倍総理の歴史認識を改めて強い言葉でけん制しました。
　
　　「日本は７０年前に戦争に負けた。７０年後にまた良識に負けるようなことがあってはならない」（中国 王毅外相）
　
　　「日本の指導者たちは胸に手を当てて自問してもらいたい」と語った王毅外相。歴史問題で少しでも譲歩すれば、国内世論の反発を招き、習近平指導部の求心力の低下につながりかねないという事情もあります。しかし、一方で、今月、４年ぶりの日中安保対話が予定されるなど、日中の対話は徐々に再開しつつあります。
　
　　今後、日本に対するけん制と対話をどう使い分けていくのか、中国政府は安倍談話をめぐる議論の行方も見ながらバランスを取っていくことになります。（08日17:25）