人権改善めぐり２国間協議＝「隔たり」踏まえ歩み寄り―米キューバ

　

　

　　【サンパウロ時事】キューバ外務省高官は２６日、米国との人権改善に関する協議を３１日にワシントンで行うと発表した。「政治制度や人権の考え方に違いがある」と述べ、両国の隔たりを踏まえた建設的な議論への期待を表明した。

　　両国は１月、国交正常化交渉を開始した。国交回復に向けて経済制裁の解除を求めるキューバ側に対し、交渉に反対する米議員らはキューバの人権弾圧を問題視している。

　　高官は「協議では国家の主権と独立が全面的に尊重される」と強調し、米国の内政干渉にくぎを刺した。一方で「米国の人権問題も議論する」と語り、グアンタナモ米軍基地の収容者虐待や人種差別問題も議論する見通しを示した。

　　協議では、両国以外の人権問題や、医療や教育を含めた幅広い分野での２国間協力についても話し合う。