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台湾文学をリメイクした短編映画10作が公開へ 日本人俳優も出演

 台湾文学をリメイクした短編映画10作が公開へ 日本人俳優も出演

 (台北 25日 中央社)文化部が台湾文学の作家に敬意を示そうと企画した映像シリーズ「閲読時光」の全10作品が今月29日から公開される。25日に行われた記者会見には、製作に参加したワン・シアオディー(王小棣)監督やチェン・ヨウチェ(鄭有傑)監督、俳優のクー・ユールン(柯宇綸)などが出席し、作品への思いを語った。一部の作品には日本人俳優も出演している。
 
 同シリーズは台湾の小説10作品をそれぞれ映像化したもの。文化部(文化省)の洪孟啓部長は、文学と映像を組み合わせることで、読書への興味を引き出せればと製作のねらいを語り、「素晴らしい本作を多くの人に見てほしい」とアピール。チェン監督は「文学は文化の中で最も重要」だとした上で、台湾小説を原作とした作品を「また撮りたい」とシリーズ続編の製作を熱望した。
 
 作家の楊逵(ようき)が日本統治時代に発表した日本語小説「新聞配達夫」(1932年)を題材とした作品「送報[イ夫]」には、台湾で活動する日本人俳優の井出直樹と大西由希也も出演。大西は「この作品に参加できたのは嬉しい」と語り、撮影前には楊逵を知らなかったという井出は「撮影をきっかけに知れたのは良かった」と同作への参加の喜びをにじませた。
 
 同シリーズの作品は、29日から台湾のテレビで順次放送される。一部の作品は4月10日から開催の映画祭「金馬奇幻影展」での上映も決まっている。
 
 (名切千絵)

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