日本由来のはしか排除と初認定 ＷＨＯ

　

　

　　厚生労働省は２７日、日本に土着するウイルスによるはしか（麻疹）の感染が３年間確認されなかったため、世界保健機関（ＷＨＯ）から日本が「排除状態」と認定されたと発表した。日本の認定は初めて。

　　厚労省によると、国内では近年、年間２００～５００人程度のはしか患者が報告されているが、海外から持ち込まれたウイルスが原因。遺伝子解析などによって、日本由来のウイルスの流行がなかったと判断された。

　　海外から持ち込まれたウイルスが定着すると再び土着ウイルスと見なされるため、厚労省は感染を小規模で押さえ込めるよう、予防接種などの対策を進める。