仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
最終解決へ枠組み合意=濃縮規模3分の1に、制裁は解除へ-イラン核協議
2日、スイス西部ローザンヌで、イラン核協議の枠組み合意を発表する会場に集まったケリー米国務長官(右)、イランのザリフ外相(左から2人目)、欧州連合のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)(左)ら(AFP=時事)
【ローザンヌ(スイス)時事】イラン核兵器開発疑惑をめぐる欧米など主要6カ国とイランの核協議は2日、スイス西部ローザンヌで、最終的な外交解決の「枠組み」で合意した。イランのウラン濃縮規模を3分の1以下に縮小するなど核開発を10年以上制限する一方で、欧米側は核疑惑に関する対イラン経済制裁を凍結・解除する。6月末までに包括的な合意をまとめて実行する。
オバマ米大統領は2日、ホワイトハウスで声明を読み上げ「イランと歴史的了解に達した」と評価した。欧米とイランが大きく歩み寄ったことで、2002年に発覚したイランの核問題は大きな転換点を迎えた。
枠組み合意の要点によると、イランは1万9000基の遠心分離機を約6100基に縮小し、少なくとも15年間は3.67%以上のウラン濃縮を行わない。また、イランが核兵器に必要な兵器級ウランを製造するまでの期間を現在の2~3カ月から最低1年に引き延ばし、これを10年間維持するとしている。
さらにイランは国際原子力機関(IAEA)の大幅権限強化につながる追加議定書の履行に同意。IAEAは通常の査察に加えて、秘密の核関連施設などに関する情報を調査するための立ち入り検査も実施する。
欧米側はイランの合意履行を確認した上で経済制裁を凍結し、イランが違反した場合は即時に復活させる。また、過去の国連安保理決議に基づく制裁は、イランが主要な懸念に全て応えたのと同時に解除される。
ケリー米国務長官は2日の記者会見で、制裁を解除するタイミングやイランが貯蔵している濃縮ウランの処理方法などは、今後の交渉に委ねられると述べた。核協議は決定事項の詳細を詰めるとともに、6月末を期限とした最終合意の草案づくりに着手する。