江蘇省の造船業、回復基調続く―中国

　

　江蘇科技大学船舶海洋工程学院の陶永宏教授は、中国最大の造船産業地域である江蘇省の造船産業が引き続き回復しているとの見方を示した。３月２４日、中国新聞網が伝えた。
　江蘇省によると今年１、２月、造船完工高は前年同期比６９．６％増の５５隻２３５万８０００載貨重量トンで、手持ち受注高は同１１．２％増の１１０１隻６９２６万７０００載貨重量トン。新規受注高は同７８．９％減の３７隻１１０万２０００載貨重量トンだった。
　陶永宏教授は「中国の造船業は２０１３年後半から回復基調にある。今年２月の新規受注減少の理由は、原油価格の下落やエネルギー需要構造の変化などさまざまな要因がある」と述べた。
　国際海運市況は依然として低迷している。国際貿易の先行指標となるバルチック海運指数（ＢＤＩ）は２月末時点で５０９と、最高時の１１７９３から９６％落ち込み、３０年で最低の水準にある。陶永宏教授は「江蘇省の造船も小春日和といった程度で、全面的な回復とはまだ言えない」と指摘した。
　（編集翻訳　浦上早苗）