仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
<イエメン>サウジが軍事介入…武装組織拠点を空爆か
【カイロ秋山信一、ワシントン西田進一郎】サウジアラビアは26日未明、イエメンのハディ大統領の要請に基づき、同国のイスラム教シーア派武装組織フシに対する軍事作戦を湾岸諸国などの軍と共同で開始した。サウジのジュベイル駐米大使がワシントンでの記者会見で発表した。ロイター通信などによると、フシが進攻した南部アデンの空港や首都サヌアの軍事基地が空爆されたとの目撃情報があり、サウジなどが実施した可能性がある。
イエメンでは国際的に承認されたハディ政権とサヌアなどを実効支配するフシによる事実上の内戦状態にある。サウジなどイスラム教スンニ派諸国の軍事介入に対して、フシを支援するシーア派国家イランの反発は必至で、周辺国を巻き込んだ地域紛争に拡大する恐れもある。
ジュベイル大使によると、軍事作戦はイエメン時間26日午前2時(日本時間26日午前8時)に始まり、サウジなど10カ国が関与している。サウジとアラブ首長国連邦、カタール、クウェート、バーレーンのスンニ派の君主制5カ国は攻撃開始直後に共同声明を発表し、「フシは和解に向けた合意を無視し、ハディ政権への敵対行為を続けている。イエメンだけでなく、地域の安全保障の脅威となっている」と介入の理由を説明。イランを念頭に「フシを利用する外国勢力がある」と批判した。
エジプトもサウジなどに軍事物資を供与すると表明し、米国も支持を表明した。
サウジ当局は、外国船舶に対し、イエメンに近づかないよう警告した。
サウジアラビアが自国主導で国外に軍事介入するのは2011年に反体制運動が高まったバーレーンに地上部隊を派兵して以来。09年11月にはフシの国境侵犯に対して、イエメン領内でフシに反撃したこともある。サウジはシリアでのイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)に対する米軍主導の有志国連合の空爆にも参加している。
一方、米国務省のサキ報道官は25日の記者会見で、米政府がハディ大統領と同日午前に連絡をとったとしたうえで、「もう邸宅にいないことは確認できる」と語り、南部アデンから避難していることを認めた。ただ、現在の居場所については「詳細は分からない」と話した。
AP通信はハディ氏がアデンから海路で脱出したと報じた。行き先は不明という。