虐殺犠牲者の新記念碑＝収容所跡地に－カンボジア

　

　 ２６日、カンボジア・プノンペンで公開されたポル・ポト政権による虐殺の犠牲者を追悼する新たな記念碑（奥）（ＥＰＡ＝時事）

　 　【バンコク時事】１９７０年代後半のポル・ポト政権下で起きた大量虐殺の犠牲者を追悼する新たな記念碑がこのほど、カンボジア・プノンペンのトゥールスレン政治犯収容所跡地に完成し、除幕式が２６日行われた。
　　高さ６メートルの記念碑は仏舎利塔に似た形をしており、「民主カンボジア（ポル・ポト）政権時代に行われた犯罪を私たちは決して忘れない」という碑銘が刻まれている。
　　トゥールスレン収容所に収容されていた１万２０００人以上が強制労働や拷問の対象となり、命を落としたとされる。跡地は現在、虐殺の記憶を伝える博物館として保存されている。
　　ＡＦＰ通信によると、除幕式に参列した元収容者の男性は記念碑について「（犠牲者も）きっと喜ぶだろう」と話していた。