貴族のスポーツ・ゴルフをたしなむ中国本土大学生が急増―台湾メディア

　

　中国本土で近ごろ、「貴族のスポーツ」と言われるゴルフをたしなむ大学生が増えているという。「就職に有利」というのがその理由のようだ。台湾・旺報の１５日報道を、環球時報が１６日伝えた。
　この新学期、大学生の人気選択科目の傾向に変化が生じている。上海市にある１９の大学で設置されているゴルフ科目に履修希望者が殺到。多くの学生は社交能力を向上させ、仕事を探しやすくするためにゴルフ科目の履修を希望するのだという。
　中国本土では経済発展、収入増そしてスポーツ人材の育成奨励の動きに伴い、ゴルフが大衆化しつつある。学校ではここ数年ゴルフを取り入れる動きが見られており、北京や上海、深センの多くの学校でゴルフの授業が設置されるようになった。また、「勉学至上主義」の教育観念が変化しつつあり、保護者や学校が子どもの専門性の育成を奨励するようになったこともある。早いうちにゴルフに触れさせることは、人材の発掘や育成にも有益なのだ。
　このような背景のもと、ゴルフは新世代が信奉するスポーツとなった。中国本土に２カ所の高級ゴルフ場を所有する、ある企業グループの会長は「青少年や児童が常に練習場で練習している。ゴルフに触れる年齢層がますます広がっていることの表れだ」と語る。
　（編集翻訳　城山俊樹）