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顔に大きな奇形を伴った雄牛、市場へ出荷され競り落とされる。(豪)

 顔に大きな奇形を伴った雄牛、市場へ出荷され競り落とされる。(豪)

 畜産王国のオーストラリア。安全基準が厳しいと言われるその国でも、遺伝子上の異常が起きている牛が市場で競りにかけられているようだ。このほどクイーンズランド州北部の家畜市場に骨格がねじれた2つの顔を持つ雄牛が登場し、ある食肉処理業者の手へと渡った。
 
 この画像は豪メディア「brisbanetimes.com.au」が伝えているその記事のスクリーンショット。10日、ケアンズにも近い豪クイーンズランド州北部のマリーバという農村地帯で、2つの顔が重なる非常に珍しい姿で誕生していた雄牛が家畜市場にて競りにかけられた。結合双生の場合、2つの顔がそれぞれ独立していることがほとんどだが、この牛は目が左右に1つずつあり、額から下にかけて別の骨格が存在することから鼻は2つある。
 
 この牛が競り落とされて食肉処理業者の手に渡ったことには不安の声もあるようだが、市場の会長を務めるゲリー・コリンズ氏は「遺伝子というのは、時おり理解しがたいこうした変異が気まぐれのように起きてしまうもの。私はこの道30年、無数の家畜を見て来た中で双頭、多肢という奇形の個体をいく度も見てきた」といたって冷静である。
 
 コリンズ氏はまた、「鼻が2つあることからハエがたくさん集まってしまうとは思うが、咀嚼機能や健康に特に問題はないようだ。ただ、この珍しい外見がアトラクションとして成功するかどうかは怪しい」とも話しており、食肉として解体される以外は考えにくい様子だ。どの食肉処理業者が何の目的でこの雄牛を購入したかは明らかにされていない。
 
 ※ 画像はbrisbanetimes.com.auのスクリーンショット。
 (TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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