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秋声と鏡花の世界体感 両記念館、新装開館

 秋声と鏡花の世界体感 両記念館、新装開館

 北陸新幹線金沢開業を前に、泉鏡花記念館(金沢市下新町)と徳田秋声記念館(同市東山)が7日、改装オープンした。

  金沢市が両館各2000万円をかけて改修した。両館が位置する浅野川沿いには、茶屋街や金沢文芸館、柳宗理記念デザイン研究所などの文化施設が点在しており、旅行客の回遊性が高まると期待される。

  4月に開館10周年を迎える徳田秋声記念館では2階の常設展示スペースにガラスケースを新設。秋声の生涯を紹介するパネルやキャプションを一新した。

  この日は、秋声の母校である市立馬場小の4年生18人が、同校が2013年に制作した「秋声の歌」を合唱した。秋声の孫の徳田章子さん(73)は「記念館は浅野川の近くでロケーションがすばらしい。これからも皆さんに親しんでもらいたい」と話した。

  泉鏡花記念館では、エントランスホールに代表作「高野聖」の蛭(ひる)の森をイメージしたオブジェを天井に配置したほか、鏡花作品の魅力を映像で紹介するミニシアターも新設。秋山稔館長は「美と幻想の鏡花の世界を体感できる」と語った。

  金沢に帰省中の京都市の大学2年生冨ひかりさん(20)は「これから、新幹線で金沢に来る人が増える。ぜひ金沢の文豪に触れてほしい」と話した。

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