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G-SHOCKがもっと好きになった!

 G-SHOCKがもっと好きになった!

 

 カシオ計算機の腕時計の代名詞的な存在といえば「G-SHOCK」。多くのショップで買えるG-SHOCKだが、日本に6店しかない特別なコンセプトショップ/ブースの「EDGE(エッジ)」をご存じだろうか。EDGE SHOP第1号は香川県高松市にある高級腕時計のセレクトショップ「EYE EYE ISUZU(アイアイ イスズ)」で、EDGE誕生から4周年を迎えた。同店の代表取締役、飯間康行氏にお話を伺うとともに、EDGEの4周年を記念したBMXイベントの模様をお伝えしよう。

 アイアイ イスズは日本有数の高級時計店。開店前の写真なのでシャッターが下りているが、アイアイ イスズ本店の建物は白い教会を連想させる

 G-SHOCKのコンセプトショップ/ブース、EDGEを簡単に紹介すると、訪れた人に対してG-SHOCKのコンセプトや思想、魅力などを存分に伝えられる特別な場所だ。G-SHOCKの品ぞろえや店内のディスプレイ、時計コンシェルジュの知識や愛情といったように、その空間には単純にG-SHOCKを陳列するだけではない"何か"がある。EDGEを名乗っているショップは日本でわずか6店しかないことからも(2011年7月現在)、その特別さが分かるだろう。EDGEの各店は、G-SHOCKの公式Webサイト(SHOP LIST)を参照いただきたい。

 アイアイ イスズの本店内にあるG-SHOCKのディスプレイ。いつもは身近なG-SHOCKがとても高級に感じる。念のためにいうと、これは考え抜かれた演出の1つで、見ているだけでワクワクしてくる。時計好きやG-SHOCK好きにはたまらない空間だ

 そのG-SHOCKの出発点は、"絶対に壊れない時計をつくる"という発想。200以上の試作機を経て、1983年にG-SHOCK初号機の「DW-5000C」が誕生した。以来、その思想は脈々と受け継がれ、例えば屋内や屋外を問わず過酷な業務に従事する人などの間では、時計といえばG-SHOCKが半ば当たり前となっている。

 一方で、こうした時計としての実用面はもちろんのこと、G-SHOCKは耐衝撃性とともにデザイン性も磨き上げてきた。その積み重ねによって、G-SHOCKはストリートカルチャーやファッションスポーツのプレイヤーからも大きな支持を集め、ファッションの一部になっている。

 話をEDGEに戻そう。冒頭でも述べたように、EDGE SHOPの第1号となったのは高級腕時計のセレクトショップ、アイアイ イスズだ。アイアイ イスズは日本有数の高級時計店であり、代表取締役の飯間康行氏は「日本正規高級時計協会」(AJHH)の役員も務めている。アイアイ イスズにEDGEが誕生してから4周年を迎えるにあたって、EDGEがオープンするまでの経緯や、"G-SHOCKという時計"についてお話を伺った。

実用時計ではNo,1の"G-SHOCKらしい"見せ方

 アイアイ イスズの代表取締役、飯間康行氏

 アイアイ イスズでは主にスイスの高級時計を中心に扱っているが、同店で購入した腕時計ではなく、G-SHOCKを身に付けて来店するお客も多く見かけたという。飯間氏自身もG-SHOCKを愛用していて、休日にはG-SHOCKとともに海やスポーツに出かけるそうだ。お店作りのコンセプトとして「カテゴリでナンバーワンの時計は扱うべき」と考えてきた飯間氏は、G-SHOCKの取り扱いを決定する(過去にはG-SHOCKを扱っていたが、EDGEオープンまでの数年間は取り扱いをやめていた)。

 「高級時計といっても、何をもって高級というのでしょう。それは値段ではなく、例えば100万円なら100万円のトップ、10万円なら10万円のトップといったように、当店は"カテゴリ"のナンバーワンを扱うセレクトショップ。ならば、オフタイムやデジタルを中心とした強いスポーツウオッチ、実用時計のナンバーワンは、やはりG-SHOCKでしょう。これはウチでも扱わないとね。

 G-SHOCKを扱うなら、自分たちらしい見せ方をしたい。G-SHOCKを単に並べるのではなく、特別なコンセプトショップやコンセプトコーナーでカテゴリナンバーワンらしい見せ方をしたほうが、お客様にも喜んでいただけるでしょう」(飯間氏)。

 こうした経緯で、G-SHOCKコンセプトショップのEDGEはスタートした。

 高松市の丸亀町商店街にある「アイアイ イスズ 壱番街」。EDGEの展開はこちらのショップがメインとなる

 特別なコンセプトショップというからには、ショップコーディネートでも細かいところまで心が配られている。端的にいうと、見た瞬間に"G-SHOCK"を感じられて、お店に訪れた人が選びやすい環境作りだ。

 「キービジュアルの作り方とディスプレイの整合性には、すごく気を遣っています。料理と同じで、いくら美味しい料理でも食器や盛りつけが悪いと美味しく見えない。写真で見たG-SHOCK、街で見かけたG-SHOCKのかっこいいイメージ、お客様の欲しいという気持ちを壊さないような環境作りをしています。

 自分たちが持っているG-SHOCKに対するイメージと、カシオさんのイメージをぶつけあっていくと、自然とカタチが決まっていきます。お客様にG-SHOCKを欲しいと感じていただける雰囲気や、ちょっとした仕掛けなど、いってみれば"時計のテーマパーク"。G-SHOCKらしさを提供して、それをカッコイイと思っていただいて、お客様には楽しんで買っていただきたいですね」(飯間氏)。

 アイアイ イスズ 壱番街のG-SHOCKのディスプレイは、本店と比べてややライトな雰囲気。飯間氏やスタッフが厳選したG-SHOCKが美しく並ぶ

EDGEに置いてあるG-SHOCKは最高のG-SHOCK

 長年に渡って多くの時計を見続けている飯間氏だが、純粋に個人として、G-SHOCKにはどのような印象を持っているのだろうか。

 「1本のG-SHOCKを何年も使う。とにかく壊れんからねぇ(笑)。時計が壊れたら本当に困るとき、例えば海外へ行くときは必ずG-SHOCKも持って行きます。だいたいどの国でも電波を受信して時刻が正確ですし(※)、機能と性能、耐久性への絶対的な安心感があります。『時計が必要なときはG-SHOCK』です。最近はデザインもすごくカッコイイですしね」(飯間氏)。

 ※世界6局の電波を受信する「マルチバンド6」機能を搭載するモデルの場合

 絶対的な安心感について、飯間氏は砂漠をジープで横断するというシチュエーションを例えに挙げた。名だたる高級ブランドの腕時計とG-SHOCKがずらりと並んでいて、そこから1本だけ砂漠の横断に持って行けるとしたら、誰もがG-SHOCKを選ぶだろうと。この話には筆者をはじめ、同席した全員が大いに納得した。

 岩壁の彫刻で有名なアメリカのマウント・ラッシュモア記念碑を模したG-SHOCKのオブジェ

 「カシオさんに1つお願い(笑)。これからも私たちが欲しいと思えるG-SHOCKを作ってください。どの高級腕時計と比べても、G-SHOCKっていいよねと思えるものを、私たちはお客様に発信していきます。

 G-SHOCKを開発している人たちは、本当に時計やG-SHOCKが好きなんだと思う。それは、時計を趣味的なものとしてもとらえている、私たちのような人間には伝わってきます。G-SHOCKとしてどんな表現をするかを常に考えているはずで、そこから生まれてきたモデルをEDGEでは紹介したい。私たちはセレクトショップですから、G-SHOCKの中でも『これはG-SHOCKらしい』と私たちが感じたものをお客様におすすめしたい。価格は関係ありません。EDGEに置いてあるG-SHOCKは最高のG-SHOCKですから、お客様には安心して見に来ていただきたいと思います」(飯間氏)。……次ページ「生で見るBXMのライディングは最高!!」

 左の写真は、G-SHOCKの最高峰、MR-G(ミスターG)のディスプレイ。岩のような重厚感のあるオブジェの周りに並ぶMR-Gは、ジュエルの原石のようだ。どのディスプレイにも共通して感じたのは、空間的な配置とライティングが絶妙なことだ

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