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新しい相手と出逢うとき、出逢っているのは新しい自分
■自分がいい状態=いい恋愛
さぁ、今日は別れと出会いの季節に本当の恋愛の話をしようか(ご無沙汰してすいません。冬眠していました…)。
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あなたは誰と一緒にいるときの自分がいちばん好きでしょうか?
大好きな恋人といるとき?何でも喋ることのできる友人といるとき?逆に当たりさわりのない会話だけですむ他人といるとき?それとも部屋でひとりでいるときの自分?
それなりの恋愛経験を重ねた人が悩むポイントに「自分の好みと幸せになれる相手にズレがある」「結局は男性の思考様式に合わせるのが息苦しい」というのがある。
それらを一気に解決できる秘策があれば最高だけど、そんなムシの良い話はない。ただ、「誰と一緒にいるときの自分が好きか」は大きなヒントを持っている。自分が良い状態でいられる恋愛が、良い恋愛なのは間違いないからだ。
「自分」を確立している人は素晴らしいけど、そうは多くない。そして対人関係において、誰に対しても変わらない自分を押し通す人はいないんじゃないだろうか。
相性が抜群の彼氏といるときは愛らしい笑顔を見せる人でも、一語一句が癇にさわる人と一緒にいるときとは別人のように殺意の感情がめざめているはずだ。
振る舞いもそう。彼氏の前でふにゃふにゃする姿を、オフィスでそのままやったらヤバイ奴だ。上司には、部下には、友人には、親には、それなりの振る舞いのちがいがある。
学生時代と社会人になってからの自分が、同じ「自分」でありながら微妙にちがうように。学生時代の友人と会うと、学生時代の自分にすっと戻れるように。
これは「自分のモード」と言えるもので、仮の自分を偽っているのではなく、どれも本当の自分だろう。
■相手からの刺激をそのままに受け止められる状態
さて、「誰かと向き合う」とはどういうことか?
その人の価値観や自分に対する思いを受け止めることなのは間違いない。それは大前提として、同時に思いを馳せるべきは、その人と一緒にいることで生まれてくる自分の感情・考え・行動が向き合うということに他ならない。
純粋に相手に向き合うのはすごく難しい。自分のバイアスは相手が自分に与えてくれた刺激を阻害する。相手の考えを「つまらない考え」と切り捨てて真意を受け止められなかったり、相手が思いやりからしてくれた行動を「気恥ずかしい」と受け止められなかったり、やることなすこと「気に食わない」方に受け取ったり。自分の思いありきで相手を解釈しようとする。
フラットな自分でいることは不可能だけど、それでも、なるべく相手からの刺激をそのままに受け止められる状態、それが「誰かと向き合う」ということなんだと思う。本当に本当に難しいことなんだけど。すごく尊敬している人ならそれが容易だったりするのにね。
「恋人さがし」に話を戻すと、「この人のここが好き」という話は多く聞くけど、「この人といるときの自分が好き」という話はあまり聞かない。
俺は恋愛が上手くいっている人が言う、"恋人を好きな理由"なんてほとんど全部アトヅケの理由だと思っている。だからみんなありきたりな回答しか言わない。
その人にとって良かったにすぎない。同時に、それには「この人といるときの自分が好きでいられたから」が多分に含まれているような気がするのだ。ムリをしない自分でも、向上心を持ち続けられる自分でも、美しくありたいと思う自分でも、今まで出せなかった自分が出せるでも。その人を通して出逢う自分自身が、いままでなかったくらい心地よい毎日を過ごさせてくれたという風に。
これは自分のために相手を利用するとは少しちがう。ただ都合のいい相手を良いように扱ったとしても、インスタントな利益や快楽を得るだけで、少しものを考えられる人なら自己嫌悪になると思う。二度寝のあとの後悔のように。
■その人を通じて発見する「自分」が好きか
重要なことは「どんな自分が好きか?」を知ることなんだと思う。
マッチングの肝になるのはそこで、「これはこれで良いんだけど、なんか違うかも」と感じるのはそこを自分が把握できていないからだと思う。やさしい人に物足りなさを感じるのは、自分にやさしくしてくれる人を通して出逢う自分に居心地が悪いからかもしれない。
これまで「価値観」とか「ひとりの人間として自立する」という書き方をしてきたことと、本質的には同じことだと思っている。
誰かが新しい自分に出逢わせてくれる機会を与えてくれるとする。自分のバイアスをなくしてそれに向き合うのはすごく勇気がいる。そして、その人に出逢わせてもらった自分が、「ありたい自分」なのかは、自分自身で知っておかなくてはいけないこと。それは他人に委ねることはできない。
「自分は自分であることを止めることはできない」
それは真実。それと同時に、
「誰かを通して知ることができる新しい自分」
それに対して敏感であってほしいなぁと思う。
そこに眼差しを向けてみれば、それを選んでみれば、いままでの恋愛を変えていける一歩になるんじゃないのかな。
Text/ファーレンハイト