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4月4日は「トランスジェンダーの日」!同性愛者の割合は、男女どちらが多い?【恋占ニュース】

4月4日は「トランスジェンダーの日」!同性愛者の割合は、男女どちらが多い?【恋占ニュース】

 

みなさんは、「愛の起源」をご存知ですか?いわく…

「原初の時代、人間は3種類に分かれていた。1つは男同士の結合体。1つは女同士の結合体。残る1つは男と女の結合体…。

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徐々に力を持ち、自惚れてきた人間たちは、やがて神々に戦いを挑もうとする。それが最高神であるゼウスの逆鱗に触れ、彼らは雷によって体を真っ二つにされてしまう。その時に失った片割れを探そうとするのが、私たち人間の恋心…。」

≪トランスジェンダーは大昔からあった≫

上記は古代ギリシャの哲学者、プラトンの著書『饗宴』で登場人物が語っている話です。
そしてさらには、こんな続きが…。

「かつて男と女の結合体であった人間は異性に惹かれ、男同士や女同士の結合体であった人間は同性に惹かれる」

――『饗宴』が著されたのは紀元前400年頃。著者のプラトンは、2000年以上後の極東日本で、今日4月4日が「トランスジェンダーの日」と呼ばれることになるとは、思いもよらなかったでしょう。

≪4月4日はトランスジェンダーの日≫

読者の皆さんも、「4月4日って、何かあったの?」となるかもしれませんね。
まず、トランスジェンダーとは…?

================
1・性同一性障がいのひとつ。つまり、身体の性別と自分が認識している性別(こころの性別)が一致していない

2・でも、単純に「身体は男(女)だけどこころは女(男)」というわけではなく、こころの性別が「どちらでもない」という人もいる

3・しかも、性転換などの外科的な手術を望むわけではない
================

そして、桃の節句である3月3日と端午の節句である5月5日の中間ということで、4月4日がトランスジェンダーの日。性同一性障がいの団体「TSとTGを支える人々の会」が制定したのだそうです。

≪同性に惹かれるのは特別なこと?≫

もしかしたら「身の周りに、そういう人はいない」と感じている人がほとんどかもしれません。
でも、実は20年前の1995年の段階で、以下のような調査結果が出ているんです。

================
Q.1 あなたはこれまでに同性に対し、性的に惹かれたことはありますか?
はい…20.2%

Q.2 あなたは同性に性的な興奮を感じて体を触れ合ったりしたことがありますか?
はい…10.1%
================

これは、日本の厚生省がエイズ対策事業の一環として行った調査の結果。
一方アメリカでは、同性愛者・両性愛者の合計は、男性が2.8%、女性が4.6%なのだそうです(2006~2008年のデータ)。

≪性の問題に悩む人々のリアルな声≫

もちろん、20年前の厚生省の調査で「はい」と答えた人が、全員なんらかの性同一性障がいを抱えているというわけではありません。しかし、同性に惹かれる人はある程度いて、現状ではその人たちは、堂々と自分の恋を語れない肩身の狭さを感じているのかもしれません。

ここで、トランスジェンダーの方々の声をご紹介しましょう。

◆「カミングアウトするタイミングって、難しいんですよ~。だから最初に言っちゃいました」(30代・男性)

とは、筆者の元同僚。初めて一緒に仕事をした日に「口、かたいですか?」と確認してから教えてくれました。勘づかれるのはつらいからと…。

◆「ずっとノーマルだと思ってたけど、女の人と付き合ったら、“これが自然な私なんだ”って知っちゃった」(20代・女性)

男性との遠距離恋愛や不倫など、ドラマチックな恋愛もたくさんしてきたかわいらしい彼女。恋人と一緒にいる時は、自然に男性らしさが出てくるのだそうです。

≪感覚的に、性別は性格と近い?≫

物心ついたときから自分の性別に疑問を感じる人もいれば、人との触れ合いや恋愛を重ねた末に気づく人もいる…。
なんだかそれって、性格の話と似ているな…と思いました。幼い頃から「私って、こういうところがある…」と認めている部分もあれば、大人になってから「自分ってこうだったの?」と驚く部分もありますよね。

それに、恋愛における好みのタイプって、本当に人それぞれ。なぜかかなり年上の男性にばかり惹かれる筆者は、友人から「あなたとは、絶対に恋のライバルにならないから大丈夫」なんて言われたりします(笑)。

でもやはり、
◆「たとえ怪しまれても、周りには言えませんし、言いませんよ。ややこしくなるだけですから」(20代・女性)

と言っていた知人に共感する人は、想像以上に多いのかもしれません。
実はまだまだ偏見が根深いという状況は、きっとトランスジェンダーなど、性同一性障がいを持つ本人たちが誰よりもはっきりと感じていることでしょう。

ところで、冒頭で紹介した『饗宴』の副題は『恋について』。
いろんなこころをもったたくさんの人々が、心おきなく自分の恋について語れる日がきますように。

※文中の「男性」「女性」という表記は、すべて身体的な意味での性別です。

(文=はづき)

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