7人に1人は失敗してる！カップルできちんと知っておきたい、正しい避妊の方法

　

■人工妊娠中絶率の現状

昨今話題の「任活」。妊娠のための身体作りや生活環境に改善に励む女性は増えているように感じます。忙しいライフスタイルを送る女性が増え、仕事によるストレスや不規則な生活により、妊娠しにくい体質に陥る女性が増えてきているという背景があるのかもしれません。

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しかし、その一方で人工妊娠中絶が行われているという現状があります。平成25年度の厚生労働省の調査結果では、年間18万6253件行われていたそうです。また、他の調査では、人工妊娠中絶を選択する理由として「未婚」「予定外の妊娠」「経済的理由」の3つが上位を占め、全体の7割程度あったそうです。

■望まぬ妊娠による弊害

望まぬ妊娠による中絶は、様々な弊害をもたらします。言うまでもなく、妊娠・中絶手術そのものが女性自身の身体に大きな負担となります。また、どんなに医療技術が発展しようとも手術の成功率が100％になることはありえません。手術の失敗によるリスクというのも考えるべきでしょう。また、精神への負担もかなり大きなものとなります。さらには手術費用も決して安いものではなく経済的負担もあります。

上記で上げた中絶手術の選択理由は正しく避妊をしていれば、防げる問題です。正しい避妊方法を実践し、望まぬ妊娠を防ぐということは、女性自身のこころと体を守る重要なものです。

■正しい避妊方法

現在、医療機関で推奨されている避妊方法とその特徴を紹介します。

（１） コンドーム
現在もっとも一般的に行われている避妊方法です。男性器に装着して性行為を行うことで、膣内への精子の侵入を防ぎます。コンビニやドラッグストアなどで手軽に購入できるうえ、正しく使用した場合の避妊の成功率は98％と高く、また性病の予防にも効果的です。

しかし、現在正しく使用できていない場合も多く、コンドームを使用していても7人に1人の割合で避妊に失敗しているという調査報告もあります。付属の説明書をよく読み、正しく使用しましょう。

（２） ピル(経口避妊薬)
ホルモン剤を定期的に服用することで排卵をコントロールし、避妊する方法で避妊成功率は99％といわれるほど、性格に避妊できるものです。医療機関での処方が必須という点、毎日飲み続けなければならないというデメリットはありますが、生理不順の改善やPMS症状の緩和などメリットも多い避妊方法です。

しかし、飲み忘れ等により全体の10％ほどが避妊に失敗しているといわれているため、コンドームとの併用がよさそうです。

（３） IUDまたはIUS（子宮内避妊用具）
これらは、子宮内にプラスチックでできた器具を挿入することで、子宮内に異物反応を起こさせ、精子の運動や受精を阻害させ、避妊するというものです。月経時の経血量の増加や月経周期の変化、腹痛などの副作用が出ることもあるそうですが、装着後すぐに避妊効果が得られる、1度装着すれば最長5年間は避妊効果が得られ、避妊効果は99%と安心です。

IUSはIUDとピルの効果を合わせたもの。IUSには黄体ホルモン剤が付加してあり、子宮内に装着された後、少しずつ放出され子宮内膜の増加を抑えます。なので、月経量を少なく抑えることができます。IUSはIUDは長期の避妊を望む方におすすめですが、適していない女性もいるので、使用に関しては医師に相談しましょう。

パートナーとの絆を深める際は、上記の方法で正しく避妊を行いましょう。そのことが、女性の心身を守ることにつながるのです。