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北陸新幹線の各駅で手に入れたい駅弁を吟味したらこの5つになった!
今も昔も変わらない鉄道の楽しみといえば、やっぱり駅弁。3月14日に開業される北陸新幹線の停車駅にも、見逃してはもったいないほどバラエティー豊かな駅弁が豊富にそろっている。開業に先駆けて期間限定の駅弁もすでに発売されているが、今回は北陸新幹線に乗るなら必食の駅弁を紹介しよう。
里山の味が凝縮した「峠の釜飯」
愛され続けて55年。天皇陛下が軽井沢から帰京する際に食すことが恒例となっていたという「荻野屋」の「峠の釜飯」は、長野駅で入手できる。荻野屋の前会長・高見澤みねじ氏(故人)が55年前に自らホームに立ち、旅行者の声を直接聞きながら作っていったという駅弁で、真心、温かさがしみじみと伝わってくる味だ。
ご飯と一緒に入っている鶏肉、クリ、ゴボウ、うずらの卵のほか、計10種類の食材は全て無添加で調理されている。手作り感がいっぱいの、さながら”里山の母の味”とでもいいたくなる感じだ。
「峠の釜飯」(1,800円)
富山に行ったら欠かせない「ますのすし」
富山駅へと進んだら、富山土産としても広く知られている「ますのすし」をどうぞ。製造している「源」は駅弁を作りはじめて100年を超える老舗だが、その前身は料亭。トータル130年の歴史がある。
江戸時代から引き継がれるその製法は、北陸の海の素材の魅力を余すところなく引き出しているばかりか、製法や調味料だけでなくパッケージに使用する竹に至るまで厳選している。ほかではまねできない工夫がいっぱいの、老舗ならではの駅弁だ。
「源」の「ますのすし」だけでもいろいろと種類があるが、一番オーソドックスな「ますのすし(一重)」は1,400円。ちなみに「ますのすし」は富山駅のほか、黒部宇奈月温泉駅、新高岡駅)、金沢駅でも販売している(黒部宇奈月温泉駅と新高岡駅は3月14日より)。
「ますのすし(一重)」1,400円
そして北陸新幹線限定の味として、W7系北陸新幹線の形をした弁当箱に金沢で人気のご当地グルメ「ハントンライス」を詰めた「W7系北陸新幹線弁当 北都の源」(1,300円)もチェック! ケチャップで味付けしたバターライスに、薄焼き卵と白身魚のフライをのせたハントンライスは、子どもから大人まで大好きな味。こちらも、地元グルメをそのまま食べられる駅弁として人気が高まりそう。富山駅のほか、新高岡駅、金沢駅でも販売している(新高岡駅は3月14日より)。
「W7系北陸新幹線弁当 北都の源」(1,300円)
北陸ならでは海の幸、カニとサバ
終着の金沢駅にも、”絶対食べなきゃ損”級の絶品駅弁がある。そのひとつが「高野商店」の「かにすし」(1,080円)だ。リンゴ酢でしめた日本海産のベニズワイガニの棒肉と、霊峰白山の清水から作る米酢と石川県産コシヒカリを使ったすし飯と合わせた駅弁である。ぎっしり入った甘みの強いベニズワイガニはもちろん、発売以来ずっと変わらないパッケージデザインも人気の秘密だろう。
「かにすし」(1,080円)
そしてもうひとつは「焼き鯖寿し」(1,100円)。脂ののったサバを厳選し香ばしく焼き上げ、特製の米酢を使ったすし飯と合わせており、焼きサバとすし飯の間に挟まれた隠し味の刻みショウガが、おいしさを「これでもか! 」というぐらい引き出している。
「焼き鯖寿し」(1,100円)
金沢駅の双璧と言っても過言でない2大駅弁。金沢への往復に新幹線を利用する場合は、行きと帰りにひとつずつ購入して、食べ比べてみてはいかがだろうか。
今注目の駅弁激戦区とも言える北陸の中で、特に「欠かすことのできない駅弁」として5つに絞って紹介した。もちろん、北陸新幹線の各停車駅ではこの他にもバラエティー豊かな駅弁が販売される。”マイベスト駅弁”を見つける旅もきっと楽しいだろう。
※記事中の価格・情報は2015年2月取材時のもの。価格は税込